「アイヒマンって、よく映画化されてますね・・・」ハンナ・アーレント kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アイヒマンって、よく映画化されてますね・・・
まだ1960年代、ユダヤ民族の感情からすればバッシングを受けるのは当然。それを敢えて自らも抑留されていた本人から、擁護とも取れる内容を発表する勇気には感服する。
アイヒマン“悪”は“凡庸の悪”であって、根源的な悪ではないと主張するハンナ。最後にいつもの大学で講義するのだが、頭の固い教授たちには伝わらず、学生たちは拍手喝采!どこにでも悪があるんだと喚起してくれる講義にはもっと具体例が欲しかったけど、中東戦争が始まるまではわからないですね・・・
最後にはハンナの気持ちもよく伝わってくるが、映画としてはなってない・・・。単に彼女の論文をわかりやすくしただけの内容だった。ガチガチの反ナチ映画よりはいいかもしれんが・・・
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