「全身の力を抜いて観てほしい」地獄でなぜ悪い mina-eさんの映画レビュー(感想・評価)
全身の力を抜いて観てほしい
怖いのも血が出るのもドロドロしたのも嫌だし、シリアスだったり重たいのもめんどくさいから、
今まで園監督作品は一つも見る気になれなかった。
でも、この作品の「ポップコーンムービーです」「笑えます」という監督の言葉に、
うっかり興味をそそられてしまった。
強面のヤクザや血糊べったりなスチールがいくつも公開されてるのに、笑えるとはどういうことなのか?
チケット購入後、まっ先にパンフレットを買って、ネタバレらしき箇所を拾い読みして、
大丈夫だと自分に言い聞かせながら上映開始を待つチキンな自分でさえ、
ハラハラして息を飲むシーンもありつつ、笑っちゃったし、ジーンとしたし、
自分は映画マニアってわけじゃないけれど、映画を愛する人たちを 初めて 愛おしいと思った。
長すぎてグダグダだと指摘されている乱闘シーンの長ささえ、苦笑いしながらも愛おしかった。
この映画には、映画の良し悪しを評価するための小理屈はいらないと思う。
強制的にでも全身の力を抜いて、脳みそもぐにゃぐにゃにして、
既成概念なんぞどっかに打ち捨てて、
一人のバカな観客として、最後の一秒まで見届けることをオススメする。
エンドロールを見ながら「映画バカ萌え〜」と思っちゃったので、評価の中にある「萌え」を選んでおく。
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