劇場公開日 2013年6月8日

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「少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きだけれども、できればこういうリアル系の恋愛物の方がいい。」箱入り息子の恋 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きだけれども、できればこういうリアル系の恋愛物の方がいい。

2014年1月5日
PCから投稿

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少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きなのですが、やっぱり男性の描き方がおかしいのは否めないです。

女性の夢や理想が反映されるので、こんなやついないよ、というようなキャラクターばかり。

でも、この映画の主人公は、いかにも実在しそうな人物なのでよかった。

夏帆さん演じていた役みたいな人が、いるかどうかはよくわからないけど、夏帆さんの演じていた役の、お父さんとお母さんはいかにも実在しそうな人物です。

個人的には、この映画の主人公はふじみの市役所(埼玉県)の職員だし、給料は安いのかもしれないけど、安定しているからけっこういい物件だと思うのですが、当然ですがもっといい条件の人はいくらでもいます。

この映画と設定はかなり違いますが、現実にこんな感じになった人を見たことがあります。

好きなら、親の反対を押し切ってでも結婚すればいいと思うし、通常の映画や小説ならそうなりそうだけど、そうはならなかった。

結局、親に説得されて、別れましょうということになった。

この映画でも、最後はハッピーエンドでもないし、バッドエンドでもない感じになっていた。

訳がわからない感じだけれども、ハッピーエンドにしないところが、現実的でよかったかもしれない。

でも、婚活というのは恐ろしいものです。

とりあえず関係ない者から見ると、地獄の食事みたいに見えます。

無条件で食べさせあえば、とりあえず食べることはできるのに、条件にこだわって相手に食べさせることができないから、結局自分も食べることができない。

どんどん腹が減って、普通のものではとても済まなくなる。

これでは婚活しても、結婚するのは至難です。

昔も条件的なものはあったのだろうけど、ほとんどの人は貧乏で、同じような暮らしだったから、それほどでもなかったような・・・?

一部の金持ちと、大多数の普通の人みたいな社会より、全員貧乏な社会の方がいいかもしれないと思った。

Push6700