「少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きだけれども、できればこういうリアル系の恋愛物の方がいい。」箱入り息子の恋 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きだけれども、できればこういうリアル系の恋愛物の方がいい。
少女マンガ原作の恋愛物もそれなりに好きなのですが、やっぱり男性の描き方がおかしいのは否めないです。
女性の夢や理想が反映されるので、こんなやついないよ、というようなキャラクターばかり。
でも、この映画の主人公は、いかにも実在しそうな人物なのでよかった。
夏帆さん演じていた役みたいな人が、いるかどうかはよくわからないけど、夏帆さんの演じていた役の、お父さんとお母さんはいかにも実在しそうな人物です。
個人的には、この映画の主人公はふじみの市役所(埼玉県)の職員だし、給料は安いのかもしれないけど、安定しているからけっこういい物件だと思うのですが、当然ですがもっといい条件の人はいくらでもいます。
この映画と設定はかなり違いますが、現実にこんな感じになった人を見たことがあります。
好きなら、親の反対を押し切ってでも結婚すればいいと思うし、通常の映画や小説ならそうなりそうだけど、そうはならなかった。
結局、親に説得されて、別れましょうということになった。
この映画でも、最後はハッピーエンドでもないし、バッドエンドでもない感じになっていた。
訳がわからない感じだけれども、ハッピーエンドにしないところが、現実的でよかったかもしれない。
でも、婚活というのは恐ろしいものです。
とりあえず関係ない者から見ると、地獄の食事みたいに見えます。
無条件で食べさせあえば、とりあえず食べることはできるのに、条件にこだわって相手に食べさせることができないから、結局自分も食べることができない。
どんどん腹が減って、普通のものではとても済まなくなる。
これでは婚活しても、結婚するのは至難です。
昔も条件的なものはあったのだろうけど、ほとんどの人は貧乏で、同じような暮らしだったから、それほどでもなかったような・・・?
一部の金持ちと、大多数の普通の人みたいな社会より、全員貧乏な社会の方がいいかもしれないと思った。