戦争と一人の女のレビュー・感想・評価
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村上淳が主役の二人を完全に食ってます。
戦争という非日常の中で、自分自身を痛めつける ことでしか、生きられない悲しい人たちの物語。 痛々しいくらい、生々しい映像表現が後を引きます。
お前は俺の可愛い玩具だ。
何かしら心に病を持つ人たち。戦争に翻弄され、そんな境遇で図らずも”性癖”に気付く。”色餓鬼”は戦時中だろうがいつだろうが関係ないわけだね。でも、これを文学と呼ぶのか? 身体を張った江口のりこ。しかしその棒演技はどうしたものか。不感症のキャラに寄せたのか? どこか空虚なセリフが並び、感情が伝わってこない。フラフラするカメラワークに、落ち着けよってイラつく。役者陣の割に、満足度が低いのはなぜか?
堕落とは
「堕落」とは人間から自由を奪い、身体・こころを管理しようとする者からの「距離」のことか。国家・天皇を上位・上方と位置付け国民の視線・精神をそこへ収奪する。その構図にまれに感知してしまった個人がその追っ手から逃れる先は下方しかあるまい。「堕落」するのである。横は無いのか。人間は地に縛り付けられて生きる。戦前・戦中ならなおさら移動(海外渡航・国籍の変更)の自由は制度的にも経済的にもかなり制限されていたであろう。一般庶民に横への逃亡は不可能であったに違いない。自由である為に唯一残された道が堕ちる事だと安吾は言ったのか。 しかし物理的落下が人間に死をもたらすのと同様、「堕ちる」ことは個人にとって限りない死への接近でもある。意志して堕ちるとは命がけなのだ。 今この時代に作られた事の意味は大きいと思う。製作陣の気概をひしひしと感じた。
男女の性(サガ)と戦争の本質を突きつけている
すみません、海賊版?(韓国版)の「YouTubu」で鑑賞しました。 最近つくられた映画だと知って感激いたしました。子供のころ(55年以上前)は、この種の映画はよく鑑賞していたし、大人たちからは戦争体験をよく聞かされていた。また、天皇の戦争責任や日本軍の残虐行為については、よく議論されていた時代です。 いままで忘れていた戦争の本質、人間のサガを突きつけられる思いがした。欧米系のハーフ風の顔立ちとことなり。江口のりこ役に魅力を強く感じた。 私の心には、深く浸みこみ考えさせられる映画でした。
村上淳よかった
江口のりこに比べて永瀬正敏のぬぎっぷりが悪かった。あの感じでは服を着たまま挿入しているようで、せめてもうちょっと性器を取り出すような動作をして欲しかった。ぽろっと涙をこぼす場面はすごくよかった。
村上淳が片腕の連続強かん魔の役で、大変複雑な内面が表情に滲み出しているようで素晴らしかった。襲われる女たちが絶妙なリアリティ溢れるキャスティングだった。
空襲の焼け野原の美術がかなりスケールを感じさせてよかった。
変なカクカクしたズームのカメラワーク、あれはよかったのかな?
戦時中映画の傑作
R18映画なのでエローすな描写多めです。ヘア見えもかなりのカット有ります。
坂口安吾の原作をうまく映画にしています。
原作は戦争中に、どうせ戦争で無茶苦茶になるならと、作家が娼婦と共に暮らして○○三昧という話。
映画はこれを虚無的に捕らえているところが何とも詩的です。
セックスしても絶頂に達しないヒロインを江口のりこさんが好演しています。
終戦末期、生存ギリギリの段階で性に執着する男女というのがメインストーリーですが、この映画は実在した強○絞殺魔の物語が並行します。
愛と官能と快楽と性欲、どれかでありどれでもないセックスが入り乱れて描写されるところが圧巻です。
坂口安吾ファンは必見ですし、戦争を今一度考えるためにも、見ておくべき映画だと思います。
カメラワークに不満を漏らすレビューがありましたが、あれは「のぞき見」的な効果を狙ったものだと思います。
視点が不安定だからこそ、時代の空気が出ているのではないでしょうか。
お金損します。おすすめできません
劇場で公開する映画の体をなしていない。 役者に失礼 お父さんが運動会とったようなカメラワーク あとからとってつけたような反日が、説明口調で あまりにも不自然、低レベル。 残念です。
カメラが雑?
面白かった。ストーリーもいい。安吾の雰囲気がよく出ていたと思う。
しかし、カメラワークが最悪だ。カメラの台数が少ないのか?手持ちのカメラで撮影したのか?ぐらんぐらん揺れていた。また、たまにピントもぼけていた。
こんなカメラワークでは、演技している役者に失礼だ。
これがほんとうに残念。
もっと細かいカット割ではなしを進めないと。今回のように、1つのカメラでダラダラ撮るから、少し時間が長く感じた。
予算の関係かな?
映画そのものは本当に良かったから、とても残念。
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