戦争と一人の女のレビュー・感想・評価
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女たちをひどい目に合わせる描写は、 戦後にあった連続強〇殺人事件である「小平事件」がモチーフらしい。 見どころは長身でスタイルがいい江口のりこ。 いろいろな衣装がすべて似合う。
動画配信で映画「戦争と一人の女」を見た。
2012年製作/98分/R18+/日本
配給:ドッグシュガームービーズ
劇場公開日:2013年4月27日
江口のりこ
永瀬正敏
村上淳
高尾祥子
柄本明
坂口安吾の小説「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」を映画化したらしい。
作家の野村は、飲み屋を営業している元娼婦の女と同棲を始めた。
女の方は不干渉だが2人は頻繁に性交をする。
中国戦線で片腕を失い帰還した大平は、
戦場での精神的後遺症から妻との性交〇ができない。
しかし、数人の男たちに襲われている女を見て自分が興奮していることに気がついた。
大平は自分も女を襲ってみようと思った。
98分の映画だが、中盤までは退屈な映画だった。
そこから、面白くなってくるが
ラストシーンで天皇陛下の戦争責任を一方的に断罪するような描写がある。
なんだこれは?
と思った。
なので、
「戦争と一人の女」を読んでみた。
そんな描写は何もないじゃないか。
企画・統括プロデューサーの寺脇研の趣味や思想を映画にしたわけか。
女たちをひどい目に合わせる描写は、
戦後にあった連続強〇殺人事件である「小平事件」がモチーフらしい。
見どころは長身でスタイルがいい江口のりこ。
いろいろな衣装がすべて似合う。
個人的にはもったいなく残念な映画だった。
満足度は5点満点で2点☆☆です。
なぜ今なのか?
お前は俺の可愛い玩具だ。
堕落とは
「堕落」とは人間から自由を奪い、身体・こころを管理しようとする者からの「距離」のことか。国家・天皇を上位・上方と位置付け国民の視線・精神をそこへ収奪する。その構図にまれに感知してしまった個人がその追っ手から逃れる先は下方しかあるまい。「堕落」するのである。横は無いのか。人間は地に縛り付けられて生きる。戦前・戦中ならなおさら移動(海外渡航・国籍の変更)の自由は制度的にも経済的にもかなり制限されていたであろう。一般庶民に横への逃亡は不可能であったに違いない。自由である為に唯一残された道が堕ちる事だと安吾は言ったのか。
しかし物理的落下が人間に死をもたらすのと同様、「堕ちる」ことは個人にとって限りない死への接近でもある。意志して堕ちるとは命がけなのだ。
今この時代に作られた事の意味は大きいと思う。製作陣の気概をひしひしと感じた。
男女の性(サガ)と戦争の本質を突きつけている
村上淳よかった
江口のりこに比べて永瀬正敏のぬぎっぷりが悪かった。あの感じでは服を着たまま挿入しているようで、せめてもうちょっと性器を取り出すような動作をして欲しかった。ぽろっと涙をこぼす場面はすごくよかった。
村上淳が片腕の連続強かん魔の役で、大変複雑な内面が表情に滲み出しているようで素晴らしかった。襲われる女たちが絶妙なリアリティ溢れるキャスティングだった。
空襲の焼け野原の美術がかなりスケールを感じさせてよかった。
変なカクカクしたズームのカメラワーク、あれはよかったのかな?
戦時中映画の傑作
R18映画なのでエローすな描写多めです。ヘア見えもかなりのカット有ります。
坂口安吾の原作をうまく映画にしています。
原作は戦争中に、どうせ戦争で無茶苦茶になるならと、作家が娼婦と共に暮らして○○三昧という話。
映画はこれを虚無的に捕らえているところが何とも詩的です。
セックスしても絶頂に達しないヒロインを江口のりこさんが好演しています。
終戦末期、生存ギリギリの段階で性に執着する男女というのがメインストーリーですが、この映画は実在した強○絞殺魔の物語が並行します。
愛と官能と快楽と性欲、どれかでありどれでもないセックスが入り乱れて描写されるところが圧巻です。
坂口安吾ファンは必見ですし、戦争を今一度考えるためにも、見ておくべき映画だと思います。
カメラワークに不満を漏らすレビューがありましたが、あれは「のぞき見」的な効果を狙ったものだと思います。
視点が不安定だからこそ、時代の空気が出ているのではないでしょうか。
カメラが雑?
面白かった。ストーリーもいい。安吾の雰囲気がよく出ていたと思う。
しかし、カメラワークが最悪だ。カメラの台数が少ないのか?手持ちのカメラで撮影したのか?ぐらんぐらん揺れていた。また、たまにピントもぼけていた。
こんなカメラワークでは、演技している役者に失礼だ。
これがほんとうに残念。
もっと細かいカット割ではなしを進めないと。今回のように、1つのカメラでダラダラ撮るから、少し時間が長く感じた。
予算の関係かな?
映画そのものは本当に良かったから、とても残念。
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