「心まで沈黙するな」隠し砦の三悪人 tktkさんの映画レビュー(感想・評価)
心まで沈黙するな
そもそも3悪人って誰?と思ったが、登場人物全てではないかと。
だって各々、自分の野心実現や名誉回復しか考えてないし、雪姫も侍も足軽2人も立場が違うだけ。雪姫の付き人(侍)の忠誠心は職務上の言動だよね。戦国時代とは言え、終始彼が足軽2人を罵倒して見下してるのは不快だったよ。
唯一、誰かの為に立ち回ったのは雪姫に庇われた娘かな。健気に人身売買に抵抗した彼女は、その後どうなったんだろう。雪姫に救われた忠誠心から、自己犠牲に転じる姿が可哀想だった。
「貴女が死んでも、また他の誰かが犠牲になるだけだから止めなさい」と言いたくなった。
野心や欲望を「身の程知らず」「ワガママ」と否定的に捉えるより、自尊心や向上心の強さと肯定的に考えた方が権力への依存や自己犠牲を回避できるかも。
エラい人もその他大勢も、ひたすら自分の為に生きて良いんだよ。
見どころは、火祭りシーン。ノースリーブ&短パン姿で軽快に踊る雪姫です。
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