劇場公開日 2013年1月12日

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「30年後の未来に驚愕」LOOPER ルーパー シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.030年後の未来に驚愕

2013年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

難しい

タイムトラベル物のセオリーを完全無視。
更にはツッコミどころも数えればキリがない作品、だったとは思うのですが・・・。
ストーリーの面白さがそれらを完全に上回った印象ですね!

序盤のヤング・ジョーに纏わるストーリー、続いて中盤にかけてのヤング・ジョーとオールド・ジョーが絡むストーリー、更には終盤にかけての話の重要な鍵を握る母子を交えての三つ巴のストーリーと、三段階に分けて見所を作った意外性たっぷりのストーリー構成は本当に秀逸だったと思いました。

オールド・ジョーは自分の存在が消えてしまうからヤング・ジョーを殺すことは出来ない、でもヤング・ジョーはオールド・ジョーを殺すことが出来る、しかしヤング・ジョーが経験したことはオールド・ジョーの記憶に残っているので行動パターンは読めている。
そんなオールド・ジョーとヤング・ジョーの不思議な不思議な追いかけっこに、途中何度も頭がこんがらがりそうになりましたが、なるほどそう言う結末に持って行きましたかと、最後は思わず唸らされた次第です。

それにしても、未来のタイムマシーンって、意外とボロっちいものなんですね・・・。

ブルース・ウィリス(オールド・ジョー)・・・自分の30年後が突然現れ、しかもそれがツルッパゲだったなら、それは相当落ち込みますね(苦笑)
まあハゲネタはさて置き、よくよく考えればオールド・ジョーこそが自分のことしか考えていなかったような・・・。
とりあえずブルースの存在感で強引に押し切った感じでしょうか。

ジョセフ・ゴードン・レビット(ヤング・ジョー)・・・一応ブルースが主役になっていますが、本当の主役は間違いなくジョセフでしたね。
あれ?いつもと雰囲気が違うな(老けたな)と思ったら、あえてブルースに雰囲気を似せていたようで・・・。
まあ何にしても、人間的な成長を見せた最後の決断には、思いっきり感動させられました!

エミリー・ブラント(サラ)・・・この方は何故か幸せな家庭よりもこう言った役どころの方が抜群に嵌りますね。
まあエミリー好きの贔屓目もありますが、個人的には2人のジョーよりもこの母子の話の方が断然面白かった印象です。

ピアース・ガニォン(シド)・・・何だこの子役は、凄い、凄過ぎです・・・。
雰囲気が・・・いや、存在そのものがほとんどホラーでしたね。
この子の未来、物凄く説得力があったなぁ・・・。

パイパー・ペラーボ(スージー)・・・雰囲気からして妙にリアルなストリッパーでした。
ちょっと寂しげと言うか哀れみを感じてしまうような役どころが嵌る歳になったんですね・・・。

ポール・ダノ(ヤング・セス)・・・相変わらずクズを演じるのが上手い俳優さんだな~(笑)
親友を選ぶか金を選ぶか、それはこんなクズだったら・・・ねぇ・・・。
それにしても、オールド・セスの末路が何だか物凄く切なかったなぁ・・・。

ジェフ・ダニエルズ(エイブ)・・・よくあるパターンの敵ボスな感じで、まあ特筆するほどではないですが、ストーリーの流れを考えればちょうどいい感じの敵ボスだったなと・・・。

ノア・セガン(キッド・ブルー)・・・笑いの部分の美味しいところは全て持って行った感じでしたね(笑)
とにかく空気を読めないドジ男、でも映画的には物凄くナイスなキャラでした。
どうでもいい感じの末路も結構ツボ。

サラとシドはその後どうなったのでしょうか・・・。
幸せになったのか、それとも・・・物凄く気になります・・・。

シュナイダー