「ラストでの葛藤は、秀逸だと思った。」LOOPER ルーパー りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストでの葛藤は、秀逸だと思った。
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タイムトラベルして、過去に遡り、今現在進行形の状況を変えてしまおう!
さてさて、どうする?!
なんだけど、どこかで見たような・・・。
でも、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「マトリックス」とは、少し違う。
この作品は、この作品で、良い所があったと思う。
未来から送られてきた自分自身を殺さなくてならなくなったら・・・。
とてもスリリングなサスペンスであり、悪いヤツ達のバイオレンスなアクションも楽しめた。
それに、ホラーの味付けもあり、「あれ~、ここでそんな展開になるの?!」とは思ったけれど、なかなかおもしろかった。
30年後の自分との対決を通して、自分自身の未来を決めるのは、未来の自分ではなく、今の自分なんだということ。
今を一生懸命生きることが、とても尊いのだよと。
序盤、ジョーが車を暴走中に見た、小汚い少年。
それは、自分の生い立ちを思い出させるに十分なことだったのだ。
ラストでのジョーの葛藤、決断は、秀逸。
自分の人生とリンクされた回想シーンも素晴らしい。
この作品のすべてがそこに、凝縮されていた。
ラストの展開は、私の予想に反していた。
でも、それこそが良かったのでしょう。
それにしても、未来を大きく変えたということに、感慨深い。
ブルース・ウィリスとジョゼフ・ゴードン・レヴィットの顔が、どちらもご本人でありながら、とてもよく似ていた。
特殊メークをしたのは、辻一弘さんという日本人だそうな。
何だか嬉しい。
難を言えば、拳銃。
40年後も拳銃なのね、と思った。
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