「矛盾点」LOOPER ルーパー cainさんの映画レビュー(感想・評価)
矛盾点
オチでわかる
根本的な矛盾点がひとつありました
まずブルースが生きてきた記憶では
未来の自分を殺しているため
レインメーカーの親を殺すことはないはずです
ですが、
ゴードンはラストで
未来の自分が少年の親を殺してしまうことで
未来、レインメーカーが現れる。
すべては自分が元凶なのだと悟り、
悪循環(?)になってしまうと言っていましたが、
心優しい少年が
なぜレインメーカーになったのか
母を殺され憎しみにかられて
と言っていたと思いますが
そもそもブルースの記憶では
未来の自分をすでに殺していて
未来の自分が少年の親を殺すことはできないはずです。
よって少年がレインメーカーになることはないのです
では、本当のレインメーカーは誰なのでしょう?
と、ちらほら矛盾がでてきますね!
感想としては
内容と話の構成はとてもいい感じです!
ですが、もうちょっと話の矛盾を減らしてほしかったって思います。
ラストが微妙なのがもったいない。
確かに!
おっしゃる通りの受け取りかたもできますね。
冒頭の緊急停車時に見つめた金髪の子供は単に過去の自身に対する…とか思っておりましたが、
あれがあの娼婦の子だったりして…なんて一瞬考えが巡りました。
ま、よく考えると違いますね。
しかし、一方であの親子はジョーと出会っていなかったならどうだろうかとも思います。
彼との出会いを経たからこそ、真の関係性を結ぶことができたのではないか?
という考え方もできるように私は思います。
もしそうでなかったら…もし…なんて考えてしまうとどうにでもなってしまいますよね。
そういった意味でも非常に面白かったです。
彼の言っている未来の自分が彼女を殺した云々は、
あの瞬間に彼の脳裏に浮かんだ整合性のあるひらめきというだけのことでしょうし、
はっきり言えば、無駄死にかもしれないですしね。
とはいえ、考えれば考えるほど矛盾を発見してしまう。
未来の側の人間があまりに過去に対策を施してないというか…
ま、人間ってそんなものかもしれませんね。
レビューがとても参考になりました。
どうもありがとう。