劇場公開日 2013年1月12日

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「お話の転がり方は確かに意外でしたが、どんどん広がって行く風呂敷を眺...」LOOPER ルーパー よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0お話の転がり方は確かに意外でしたが、どんどん広がって行く風呂敷を眺...

2018年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

お話の転がり方は確かに意外でしたが、どんどん広がって行く風呂敷を眺めながら「もうオチはアレしかないんじゃないの?」と不安になってきたところにやってきた予想通りのオチにビックリ。
過去改変タイプのタイムスリップものとしては新味はなし。他にも色々言いたいことはあって、なかでも一番納得がいかなかったのは、例えば過去の自分が拷問されて指を切断されたら未来から過去に飛ばされてきた自分の指が消えるとか物理的にあり得ないことが起こること。あれは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティが持っている写真に写ってる自分が過去で起こした自分の行動次第で薄くなったり濃くなったりするのと同じネタ、過去で起こったことが及ぼす影響を可視化するには解りやすい手法ですが、21世紀にその表現方法はさすがにダサいです。
『ミッション: 8ミニッツ』でこのジャンルに新たなオチが持ち込まれたわけですから、以降の作品はもっと違ったオチを模索しなければダメ。未来のカギを握る少年を命懸けで守るお母さんがサラという名前だったり、往年のSF作品への目配せはよかったですが、ちょっといくら何でもくだらなさ過ぎました。

よね