「旅路の終焉」ホビット 決戦のゆくえ としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
旅路の終焉
主人公、ホビット、ギルボ・パギンスにとって
様々な思惑を孕んで始まった旅路もこの作品で
いよいよフィナーレを迎える。
この作品はすごく複雑な物語だ。
前回からの展開でスマウグとの戦いが
起承転結の承にあたれば、後半の5軍
入り乱れての戦いが転、結で旅は
終焉を迎える。
原作はあるし、時間の尺の中で脚本家は
とっても、苦労した事だろうなあ。
よくまとめたと思います。見事。
各登場人物が抱える背景(想い)や運命は
全て結末を迎え、旅の終わりは始まりへ
と続きます。
戦いの最中、トーリンの変貌と仲間たち
の葛藤、そしてギルボの決断。
結果的には山の下の王は正しき心を
取り戻し、主人公は友の死を見届け、
戦いは決する。
愛する者との別れが涙をさそう。
病的な執着から仲間を信じる王としての
誇り、この流れは大変良かった。
ある意味王の帰還である。
アクションシーンは言うまでも無いので
省きますが、ニュージーランドを撮影地
として選んだスタッフに脱帽ですね。
ブルーレイにはこの地での撮影について
登場人物を演じた俳優達がコメントしている
シーンが良かったね。
個人的には一番見たかった、しりたかった
ロード・・に続くシーンが嬉しい。
特にレゴラスがストライダーに会いに行った
理由が父親からの助言だったとはナイス。
大作の最終回にはいつも感じる制作者への
感謝と感慨深い想いが入り混じる。
ああ映画って、だから辞められない。
LOTRシリーズは終わり、新SWシリーズが
始まります。
これもまた、至極の楽しみなり。