劇場公開日 2012年12月15日

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ルビー・スパークスのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

4.0ありきたりなお話なのに

2015年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

お話自体はよく聞く、私自身少女漫画でも何度か見たことのあるような設定で、「書けなくなった小説家」が理想の女性を書いてみたところ、ある日その女性が家にいたというもの。

最初からラストまで、何一つ変わった展開はなく、ラストも「こうなるだろうな」というものでしたが、その設定にすがっていない作品作りをされていると感じました。

支配しようとする男性、支配されたくない女性、そのぶつかり合い・・・。見ている人も身に覚えのあるような恋愛ストーリーで胸をちくちくと突き刺され、そこにちょっとした香辛料のように「彼女が作られたものである」というファンタジックな要素が作用していました。
これが逆だと、作品としてつまらなくなってしまっていたと思うので、よかったです。

ルビーが絶世の美女じゃないのもなんだかいいですね。

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ku

3.5べったり恋愛は怖いね

2013年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ファンタジー要素たっぷりな恋愛映画。
とは言ってもふわふわした感じではなく、恋愛の重い側面を捉えてる。

冴えない系主人公だが作家で天才というのがちょっと新味。恋愛相手は奔放系でチャーミングというのはよく見るね。
風変わりな家族の描写が楽しく面白かった。

「あなたは自分が好きなだけなのよ」とか「自分にとって理想の相手が欲しいだけ」とか耳が痛めなセリフ多し。
ファンタジーだからこそ描けた恋愛の一面。

可愛すぎないゾーイ・カザンが魅力的。 軽過ぎず重過ぎず、恋愛について考えさせれた映画でした。

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散歩男

4.0う〜ん。ロマンティックか?変態サイコか?

2013年8月23日
PCから投稿

寝られる

萌える

理想の恋愛は誰にも有る。
だが、それはそれで・・願うのか?押し付けるのか?は別問題で、非常に微妙だ。

●エターナルサンシャイン
●レザボアドッグス
●アンノウン
●キサラギ
●陰日向に咲く
↑脚本の優れた作品は数多有り・・
この作品もそれらの作品の仲間入りを果たす。・・
・・はずだった。・゜・(ノД`)・゜・。

惜しいんだよなぁ(つД`)ノ

設定はシッカリしてるのに、ツメが足りない!

繊細は諸刃だ。
高い感受性と引き換えに、発信力や伝達力が欠如しがちだ。
でも?
恋はしたいし、年頃の性欲もそれなりに有るだろうさ?
理想の女性に出会えないかな?
いつか何処かで・・。
え?
君は?君ってもしかして・・。

☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v

DVD買う度 ◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇

観た後の行きたいお店】
カリフォルニア風?のパブ。
観た後の飲みたいお酒】
アメリカンなピルスナー。
観た後の食べたい一品】
ハンバーガーやポテト?

主人公ルビースパークス・・かわいかったな*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

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えびかに伯爵

4.5不思議なタイプライターで叶えてくれる

2013年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

要約すると「スランプ中の若手作家が実在しない夢想彼女との蜜月をタイプライターで認めてたら現実世界にその彼女がマジ者で登場しちゃった」ファンタジーでございます。

ハイ。非常に好物でございました。テンション高まりますね。

だってねえ?二次元嫁どころの騒ぎじゃないでしょ!ていう!
想像嫁ですよ想像嫁!
空気嫁(リアルドールの意味じゃなくw)が現実嫁になるという!
この手の想像空想妄想を一日たりとも欠かしたことのない俺からしたら琴線触れられまくり鳴らされまくり叩かれまくりの映画でありましたよ!
ねえ?もう!うわーもう!うわーもう!という。ねえ?分かりますでしょう?あのタイプライターですよ!
あのタイプライターを俺にくれ!今すぐくれ!頼むから誰か寄こせ!いや、くださいませ!お願いします!!!!(土下座

と、興奮状態はまあここまでとして、いやはや、いやはやです。
ドえらいラブストーリー仕上げてくれちゃいましたねゾーイ・カザンちゃん!
ゾーイちゃん快挙でしょう。こんな脚本仕上げてタイトルロールまで演じちゃう欲張り加減!おまけにキラキラ眩しいぐらいの笑顔!愛らしいスタイル!恋人を見つめるその眼差し!クルクルとタチドコロに変わる性格表現の確かな演技!キュートだし!あとカラータイツ似合いまくり!

誰でも幾度か思ったことある願望じゃないですか?
「理想の恋人いいな、出来たらいいな。あんな恋人こんな恋人いっぱいあるけど、皆皆皆、叶えてくれる、不思議なタイプライターで叶えてくれる」
訳じゃないですか!ねえ?
いやあもうダメ!俺の理想はルビー・スパークスになりました!恋に落ちましたよ!
俺がルビーの恋人カルヴィン(ポール・ダノ)だったらもっと上手くやれるのに!やれたのに!
兎に角、あのタイプライターを俺にくれっ!

ええ、そうですね。暫くは、この妄想止まらないと思いますね。
はー…罪作りな映画だよ、全く。

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ロロ・トマシ

3.5「夢の中の彼女が俺の部屋のベッドで寝てるわけがない」

2013年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

…ライトノベルにありそうな設定なのでw

もっと笑えるシーンがあるかと思ってたが無く、
もっとエロいシーンがあるかと思ってたが無く、
もっと感激を共有する、見せ場となる映像美やシチュエーションが
あればいいけどそれも無く、
 主人公が欲する女性像がちょっとイケナイ女の子なので
女の子も絶世の美女というわけではなく、、、

悪くはないが不可もない、
そんな映画でした。
細かい仕掛けがチョロチョロあるので
そんなところに気づきながら鑑賞すれば楽しめると思いますが
もうちょっと映画らしくわかりやすく表現して欲しかったです。
最後のまとめは まあ許せるので全体として3.5です。

それにしてもお母ちゃんの恋人?のアントニオ・バンデラス
はあいかわらずセクシーだね。

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星なれ

3.5惜しすぎるラブストーリー

2013年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

 ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスはあの「リトリ・ミス・サンシャイン」の監督コンビである。その2人が作った映画なのだから、否が応でも期待してしまう。

 ストーリーにも興味が惹かれる。スランプに陥った元・天才作家が自分の創作した女の子に恋をする。しかもその子が実在してしまった。自分の思い通りに人を動かせたらどうなるのか、という上手く調理すれば最高の物に成り得る良い題材だ。
 だがこの「Aクラスの食材」をこの映画、というより脚本は上手く料理できたとは言いがたい。

 マインド・コントロール的な要素を暗くなりすぎずに描いた点は良かったと思う。楽観的な映画の雰囲気にぴったりだし、そもそも監督たちが得意とする「シリアスなのに、明るく振る舞う人々」には即している。それに終盤で見せるカルヴィンとルビーの喧嘩は今までの雰囲気とは一転、カルヴィンの異常性を最大限に引き出している。ものすごい早さでタイプライターを打ち、一瞬にやりと笑うその顔にはぞっとさせられる。それでいて、後悔の念も顔に浮かぶから、人間性が失われず、観客の共感を呼ぶ。

 そのカルヴィンをポール・ダノが好演している。次作が書けないと言ってセラピーに通い、ボビーというぬいぐるみを抱きしめる。女性に対する考え方もかなり独善的で、ルビーに言わせると「堅物」である。こんな引きこもりまがいを愛すべき人物として演じられるのは確かに彼しかいない。ひょろっとしていて、肌は青白く、完璧に役にフィットしている。登場人物の中でも、唯一リアルな感情が込められている。あえてタイプライターという昔ながらの方法で執筆に励む彼の姿は、狂人的でありながら「天才」と呼ばれ続けた者の苦悩も垣間見える。

 だが問題なのは、「ルビー・スパークス」その人だ。「女の経験ゼロ」のカルヴィンが作り出したからかもしれないが、彼女はびっくりするほど魅力的でない。いや、演じているゾーイ・カザンはチャーミングだし、けっして鼻につくというわけでもない。しかしカルヴィンが彼女にそこまで入れ込む理由が分からないのだ。ある意味では「カルヴィンの妄想の産物」としてのリアリティは保っているかもしれないが、彼女はこの映画のヒロインでもあるのだ。ハッとさせられる(先ほどの“喧嘩”のシーンなど)もあるが、ほとんどは薄っぺらいものしかない。

 この問題は彼女だけに始まったものではなく、他の登場人物にも言える。リアリティが無い、というか生活感が皆無なのだ。「空想の産物が実生活に登場する」という話を生かすには、“実生活”との落差が大事なのだ。どちらも創作物に見えるようでは、惹き付けるようなストーリーにはならない。

 とはいえ、全体として見るとこの映画は悪くない。むしろ良い方だ。主演の2人はそれぞれの役柄に忠実だし、インディペンデント系らしいカメラワークも嫌いじゃない。音楽の使い方をもう少し上手くすれば、忘れられないシーンもできたと思う(ゲームセンターの場面など)。要するに色々と惜しいのだ。

 その“惜しい”脚本にも実は完璧なシーンが一つある。それはラストなのだが、カルヴィンとルビーの会話が絶妙なのだ。詳しく言うつもりは無い。ルビーが何気なくする会話の一つ一つが二重の意味を持っているのだが、それが非常に巧みなのだ。カルヴィンの心情も手に取るように分かる。まさに理想的なエンディングと言えるだろう。
(2013年2月14日)

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キューブ