「For her. ラブコメを期待したらホラーだった」ルビー・スパークス アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
For her. ラブコメを期待したらホラーだった
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観る前はラブコメなのかなっと思っていたのですが、観てみるとこれはホラーですね。最後のカルヴィンがタイプライター叩いてルビーを操るシーンはホント観てるのが辛くって「もう止めてあげて!」って何度も思いました。
いやー、でもこういう男いるわ。若くして成功して、その後引きこもってて社会に出てないので基本的に子供なんでしょう(社会に出てても子供な大人は沢山いますけど)。ルビーが自立しかけると、自分しか見えないようにして、今度はそれが重くなるとやっぱ止めるって。相手の事を全く考えてなくってメチャ我が儘!そう言えばやたらマザコンっぽかったですしね。母親の彼氏(アントニオ・バンデラス!)とは相容れない感じでしたね。
最終的にはルビーを解放してあげたカルヴィン君ですが、1人の相手と付き合っただけでコロコロ性格が変わっていくので色んな経験ができて、けっこう成長できたのではないでしょうか?男でも女でも異性をありのままに受け入れるって簡単なようでとっても難しい事なんですよね。かといって思い通りに操ったって上手くいきっこないし。そう言えば「アラジン」のジーニーですら人の心は操れないって言ってませんでしたっけ?
色々と性格が変わってくルビーを見事に演じたゾーイ・カザン。エリア・カザンのお孫さんらしいのですが、そもそもエリア・カザンって誰?っと思って調べてみると、作品には「波止場」「欲望という名の電車」「エデンの東」と観たことなくても名前は知ってる作品が並んでおりました。おー、才能って受け継がれるもんだなぁ。今後にも期待です。
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