劇場公開日 2013年9月13日

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「リメイクは難しいですね」許されざる者 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5リメイクは難しいですね

2013年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

クリント・イーストウッド版は大好きな作品でしたので、どうしても比べながらの鑑賞になってしまいました。

見終わったとき今一釈然としなかったので、改めてハリウッドバージョンも見た上で書いております。

この映画のテーマは正直まだ漠然としか理解できてなくて、でも両方から同質のメッセージを受け取ったように感じます。
表現してみると、「過去に行った事は忘れる事も無視する事も許されず背負っていかねばならないが、縛られることはない、ということ。そして法(ルール)では許されても人として許されないことがある」と今は理解しておりますが。

今回のリメイクは、出演者の質はある程度高く、十分に鑑賞に堪える出来と思いました。
あと、エンディングはこちらの方がよりテーマに沿った内容かもしれませんね。

ただ、改めて見直してみて、やはりイーストウッド版の方が話運びも自然でスムーズ。リメイクにあたり変更した点・加えた点がほぼ全て余計なものとなっており、筋立てやらキャラやら色々なところに軽い破綻が見受けられました。

特に、柄本明演じる古い相棒の設定がかなり変更された結果、拷問で責め殺されても「非道い!」と感じる心が非常に薄れてしまいました。「自業自得」がしっくりきてしまう。
前作では、モーガン・フリーマン演じる同役は確かにかつて悪人でしたが、既に引退して妻と平穏に農業を営んでいたところを主人公に引っ張り出され、いざ人を殺そうとした時に、「もう人を殺せない自分」に気づき旅に出た事を後悔していました。なのに捕まって拷問され、さらし者にまでされたからこそ、「なぜ彼が・・・」と感じ、主人公の怒りにも共感できたのでしたが。

アイヌの方々が受けた苦難を多少なりとも描いたことは評価すべきと思いますが、全体としては成功したリメイクではなかったかな~。

gsacra