宇宙人王(ワン)さんとの遭遇のレビュー・感想・評価
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思ったとおりの意外
尋問から拷問へと続く一連の展開が緊迫感をはらんでいて、ぐいぐい引き込まれて行く感じだった。
ボディガード(?)の男が弱すぎ。
王さんの造形はとてもよくできていたと思う。戦争シーンや宇宙船のCGはかなりチープ。わざと現実味を避けるためあえてチープにしたのかとも思ったが、それなら伊軍の戦闘機を出したりせず、ローマが破壊され蹂躙される様をもっと幻想的に見せるべきだった。
その方が、「文化の交流のため」という宇宙人の言葉のウソがよりはっきりするし、「お前バカだな」というセリフの絶望感がより増す。
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自宅にて鑑賞。イタリア作、原題"L'arrivo di Wang(ワンの到着)"。まさかのシリアス路線で、鑑賞前の独り善がりな先入観から少々面喰う。宇宙人“王”さんはパッケージ等のスチルで見るより造形や動きがキュートに描かれており、魅力的に映る。亦、“王”さんの最後の科白にお隣の国の国民性への皮肉が込められてると感じるのは作り手の意図か、はたまた観る側の思い込み過ぎか。ただ中盤の尋問シーンに展開が乏しいのと、地上へ上がり真実を目の当りにしてからが、ダラダラ長く思えるのはマイナスポイント。60/100点。
・市街地戦はまずまずの描写だが、ラストの母船は今時まさかのマットペインティング。“ガイア”のF.クティカを始め、如何にもミスリードを誘う“キュルティ”のE.ファンタスティキーニ等、熱演が光り、荒唐無稽なストーリーの破綻を支えている。
・鑑賞日:2013年2月21日(木)
拷問シーンが痛々しい
「お前、バカだな」
中国語翻訳家のイタリア人女性ガイアに、ある機密の仕事の依頼が。目隠しされ、秘密警察に連れて行かれたのは、真っ暗な部屋。そこに居たのは、中国語を話す宇宙人…!
まずは誰もがコメディと思う。
何故か中国語を話す宇宙人“王さん”。(ちゃんと理由有り)
王さんの姿はチープでちょっと笑いそうになる。
そしてこの邦題。トミー・リー・ジョーンズの某CMみたい。
しかししかし!
内容はシリアスでサスペンスフルで驚かされる。
平和の為に来たと主張し続ける王さん。
秘密警察の男は、王さんが地球に来た目的は侵略だと勝手に決め付け、威圧的な態度で脅し、さらには拷問も…。
ガイアは王さんを助けようと奔走する…。
見る側もガイアと同じ立場に置かれ、秘密警察の態度にムカッとし、王さんに同情しつつも半信半疑…の緊張感を持たせる。
前半は尋問の会話劇。ほとんど動きは無いが、真相は?目的は?で引き込まれる。
そして、まさかまさかのラスト!
衝撃的な鬱展開…。
「お前、バカだな」
笑いや軽い気持ちで見るとKOされる。
無名のスタッフ・キャスト。低予算。ド派手なシーンも無い。(所々のCGは低予算なりに頑張っている)
大予算の超大作でなくともユニークなSFは作れる好例!
主演女優は全くの初めましてだが、なかなかの美人さん!
まさかの展開!!!!!
まあまあだった
宇宙人を拷問するおじさんが、怒りっぽくて素人目にもうまく情報を引き出せないだろうと思う。冷静に理詰めにワンさんを追い込むような展開が見たかった。本当に友好的なのかどうか分からなくなるような演出だったら、もっとハラハラしたのではないかと思った。
中国語を話して見た目が不気味なやつはやっぱり信用できないという結末は素人が考えたみたいで、あんまり面白いと思えなかった。
面白い!
世の皮肉をオモシロ設定で包んだ一作
設定が面白い。確かに中国の人口を考えれば中国語を話す人間が地球で一番多い。
ラストが予想できてしまったけど、でも、そうなるだろうな…と思っていたので納得といえば納得。
侵略しにきたのだろうときめてかかる秘密警察に対し、一貫して平和のためにきたと主張し続ける王さん。2人の意見はひたすら平行線で埒が明かない。一方、中国語が話せるので王さんと会話することができる通訳のガイアは、王さんの話に耳を傾けようとするが、結局のところ……。
うわべではなんとでも言っていても、本心で何を考えているかなんてわからない。さらに話す言語が違えば、なにを言っているかわからない不気味さがある。
さらに言えば、言葉が通じようが通じまいが、相手が歩み寄ろうとする意思がなければコミュニケーションなど成り立たない。根底にある文化、価値観がまったく違えば、たとえ言葉が通じても、どうしようもない。
そんな皮肉で痛烈な事情を、中国語を話す宇宙人という設定で描いたアイデアが面白い一作です。
続きが見たいと思ったらダメかな…
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