劇場公開日 2012年11月10日

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「難しい。哲学的な?韓国映画なのか」次の朝は他人 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0難しい。哲学的な?韓国映画なのか

2019年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

モノクロのソウルの冬景色が美しかったです。

日本じゃないのにどこかで見たような冬の景色は既視感があって、物語の構造上、かっての出逢いが新しく繰り返されるので、不思議な感覚に包まれます。

雪の中、監督が女店主にいきなりキスして、むさぼり合う感じも何だかいい感じ。

でも、物語の意味はよくわかりませんでした。

地方に住む映画監督が、ソウルに滞在した数日間を描いたストーリーなんですが、少し違っているけど、同じような場面が繰り返され、地味な映画なのに、集中力が要ります。

「小説」という名の酒場、「多情」というレストラン。
このあたりから、現実感がなくて、夢なのか現実なのか。
客は主な登場人物しかいなくて、他に客はおらず。普通に考えるとヘン。

数多くの偶然がそこには作用している
背後にある偶然は数え切れない
実際は数多くのことが相互作用している

台詞の意味を考えると、小説を読んでいるような気分でもあり、監督のレクチャーそのものが映画になったような感じでした。

ホン・サンス、韓国では評価の高い監督だと後で知ったのですが、アクションやら人情のもつれなどで進んでいくものではなく、こんな韓国画もあるんだと思いました。

主人公の監督が、田口トモロオに見えて仕方なかった。

mitty