HICK ルリ13歳の旅のレビュー・感想・評価
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アメリカの恥のごった煮みたいな代物
断言させて頂く。
滅茶苦茶ツマラナかった。
本当に良い部分が皆無。
よくこんな代物こしらえて銭を取ろうするねぇ…と、観ている客が呆れ返るぐらい酷い出来である。
先ず、誕生日プレゼントに母親から拳銃を貰うという神経が理解不能。
アメリカの親子はこんな狂ったプレゼント交換をしているのか??と信じられない価値観の格差にいきなりつまずく。
いざ旅に出るものの、足が不自由の青年、カンシャク持ちの実業家、そして、その妻etc.逢う奴がみなロクなキャラじゃない。
特に主人公につきまとうビッコの若造の気持ち悪さは酷く、笑顔に吐き気すら覚えた。
故に、全編に渡り掛け合いの面白さが全滅。
そのクセ、無駄な会話が延々と続くから頭が痛くなる。
『キル・ビル』以降の下り坂のタランティーノよりセンスゼロの台詞がグダグダグダグダグダグダ…。
退屈で客席一同ぐっすりZZzz…
目が覚めてまだ喋っていたから、この映画ホントに終わるのかい?って不安になるぐらい苦痛だった。
前席のオッサンはおもいっきりイビキをかいている。
賞味は90分で『レミゼラブル』の約半分だが、それより遥かに長く、ツマラナく感じたから、よほど低レベルな見応えなのかが伺い知れるだろう。
キャッチコピーで《運命に逆らってやる》っと豪語していたけど、まさか拳銃ぶっ放して解決じゃねぇだろなぁ…と危惧していたら、案の定、ビッコのキチガイカウボーイ撃ち殺してオシマイ。
何て空っぽなサゲなんだろう。
家庭崩壊、セックス、ドラッグ、銃…。
アメリカの闇黒部をブツ切りにして、ごった煮にしただけなんやから、後味悪いにもホドがある。
せめて、灰汁ぐらい取り除いて欲しいものだ。
ドロドロの苦味走ったシチューを喰わせておいて、どこが感動的なのだろうか?
どこがファニーなのだろうか?
こんな味付けで、めでたしめでたしって謳っていやがるから、アンタ方の国は、いつまで経っても学校で銃が乱射するキチガイがウジャウジャ出てきやがるんだ。
ピストル片手にラリッて旅して、絵を描いてる暇あるなら、少しは勉強ぐらいしやがれ。
etc.etc.
観ていて憤りしか沸いてこない。
では最後に短歌を一首
『裸足行く 狂った世界の ニワトリは 銃で彩る 旅の途中を』
by全竜
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