「痛くてグロい」ザ・インシデント M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
痛くてグロい
時折出てくるシーンがとにかく痛くてグロい。襲ってくるのがよくあるゾンビではなく生身の人間なので、なおさら嫌な気分にさせられる。
安定剤をはじめ薬を服用しなかったからといって精神病棟に入院している患者があそこまで凶暴で暴力的になるわけはないのだが、そこを差し引いても〈タガが外れた人間がしでかすことの恐ろしさ〉はとてもリアルで怖い。
ストーリー的は最後の最後で一捻りされており、ボス的キャラの彼は実際にはどうなったんだろうという疑問が残る。壮大な夢オチ・妄想オチという香りがしないでもないが、とりあえずハッピーな終わり方でないことは確か。
精神病患者への偏見を助長しかねない作品だといううがった見方もできるが、けっこう良質なB級作品だと思う。
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