劇場公開日 2013年4月27日

「脳内映像を超えてました・・・」図書館戦争 emusさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5脳内映像を超えてました・・・

2013年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

『図書館の自由に関する宣言』は図書館へゆけば入り口あたりに見つけることが出来る。

そんな題材から小説・アニメを経て今回の実写映画化されている人気作だ。

恋愛物要素も恋愛小説的にもみられるかもしれないけども、小説では星雲賞受賞というからにはSF的カテゴリーに位置づけられる作品として鑑賞することが妥当とおもう。

(元号も「昭和」→「正化」なのでパラレルワールドでのお話で”ありえない”とするのは早計な気もします。)

むしろ、見た人がそれぞれ『表現の事由』が規制されることについて考えたり、戦闘に係ることや、キャラの恋愛模様を楽しんだりと見る人それぞれの”壺”があるんですよね。

そしてそれぞれの視点で楽しめる作品だと思う。

キャラ的・テーマ的にはじまり多様な壺を持つ作品なので、わたし的には実写映像化を楽しみにしてました。

実際見た結果、キャスティングについては投票で1位に選ばれただけあって原作ファンとしても”納得”の妙で違和感なく楽しめました。

映像としてどのようにをみせてくれるかも楽しみにしていましたが、主役の岡田さんの半端無いアクションが上手くハマりこれも活目してしまいましたw
(福士さんも仮面ライダーやってただけあってそれなりですね)

あとは小説を読まれた方はご存知のとおり、稲盛司令が故児玉さんをモデルにされていますが、写真出演という処置も。

有川先生がブログで述べられているように稲盛司令=児玉さんとしてお願いされたとのこと。他に図書基地司令をキャスティングしたという制作側の配慮の賜物です。

作り手が原作者の意向を尊重するということは素晴らしいとおもう。
(さらに基地司令に石坂浩二さんというのも個人的には壺)

小説を読んで脳内再生された映像が、尽く目の前のスクリーンに展開され、あっという間でした。

もちろん他の方もキャラの雰囲気を十分に保っていたので、このままのキャスティングで別冊辺の映画もみたいですね。

後は冒頭の時代背景についての説明映像や撮影協力:防衛省 陸上自衛隊 航空自衛隊 だけあって施設もなかなかで個人的には壺っ!

(有川作品の映像化。防衛省・自衛隊の協力が多いなぁ。有川先生が丁寧に取材されきちんと作品に反映しているので好意的で協力的なんでしょうかね)

emus