「設定が粗末で消化不良」図書館戦争 ツムラさんの映画レビュー(感想・評価)
設定が粗末で消化不良
原作読めば違うのか…。
納得できない点がたくさん。
まず、メディア良化法が開始されたのが生化元年。映画の時点で生化31年。つまりメディア良化法だけで育った人の最高齢は31歳です。
そんな時代において、有害図書を守るための図書館に本を見に行く人は社会常識では変人、または犯罪者予備軍です。そういう風土でなければ、法律自体意味ないでしょう。
良化隊との戦闘前に図書館職員に悪態をつく利用者がいますが、まさに意味不明です。一般社会から理解されない利用者の思想を守ってくれる図書館ですよ??
そんな図書館員になりたいって思っている若者がたくさんいるのも異常(法律が機能していない)ですが(笑)
何より。法律制定から31年。法律に触れる本を出版することはできません。本来書店の検閲も必要ないはずです。検閲対象になるような本屋の店員、利用者がスルーされるなんてありますか?速攻取り押さえられて、店員、利用者は逮捕。本屋自体抹消です。なんてったって、普通なら検閲に引っかかる本が出版されるわけないのですから。
反社会勢力として闇本屋をやるとして、表紙だけで判断できるような装丁をわざわざ作りますか??図書館だけで人が殺されるのだから、闇出版社なんてどんな扱いされるのか…。よほど慎重なはずです。
で、まともな出版物は最新でも31年前の本です。簡単に貸し出したりできます??
図書館員は、1番新しくても31年前の貴重なものだからこそ命張るんですよ。
出てくる本の扱いが軽過ぎです。
物語の本質的にも、平気で人の命を奪う良化隊に対して、威嚇射撃しかできない図書館の設定がせっかくあるのですから、検閲対象図書を参考に奇抜な防衛作戦を実施して相手の命を奪うことなく本を防衛するって言う物語作れたでしょう?と言いたくなります。
いや、そもそも良化隊。盾やら防弾チョッキなんて使わないで上半身裸で進軍していけば図書館員は、手も足も出せないのでは?
と思ったら、最後ばっちり撃ってるし💦
そうか、まともな本読んでないから威嚇射撃の意味も分からないのかぁ💦