「骨太で見ごたえたっぷり」藁の楯 わらのたて 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
骨太で見ごたえたっぷり
クリックして本文を読む
骨太のサスペンスアクション映画で、すごく面白かった。登場人物がとても人間味あふれる描かれ方をしていた。松嶋菜々子なんていい女感がまるでなく、本当におばさん臭さを強調して描かれていて、人間臭さがあふれていた。大沢たかおは昔は蛇のような目のイケメンだと思っていたのだが、ちょっとふっくらして人生の苦渋があふれるような存在感となっていた。
すごくよかっただけに残念な部分を指摘したくなって、日本人で安易に発狂する人はそんなにいないような気がするし、短時間で準備もできないと思う。警察の規範意識ももっと高いように思った。新幹線で現場検証するなら先頭車両を外して、それに乗って東京に直行すればいいように思ったし、大沢たかおが時間厳守にこだわるのもちょっと違うような気がした。クライマックスの警視庁の前に群衆が詰めかけるのもないかなとか、あそこで藤原竜也寝すぎ、山崎努が斬りつけるのも無理があるかなと思った。藤原竜也が気持ち悪い変態の役で、悪者っぽくなろうと頑張っていたのだが、オレはハロヲタ時代に本物のキモヲタのロリコンを見ているので、やっぱり物足りない感じはした。
山崎努が車から降りて歩み寄る場面の向かい風がすごかった。神戸駅で女の子を人質に取るおじさんの荒みっぷりがすごかった。岸谷五朗にはもっと暴れて欲しかった。
コメントする