渾身 KON-SHINのレビュー・感想・評価
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迫真の相撲シーンが素晴らしかった
予備知識は「レイルウェイズ」の錦織監督作品で、古典相撲が題材だということだけで、相撲はあまり興味がないためあまり期待していなかった。でも、終わってみると、泣かされ、手に汗握らされ、日本人であることを誇らしいとてらいなく宣言できるくらいすがすがしい気持ちになった。これは、久しく味わったことのない感動。
まず、隠岐の島が美しい。観客に想像するチャンスを与えるためか、微妙な台詞の間、何か奥がありそうな表情、が凝っていて、もう一度みてみたいと思わせられた。答えがひとつでないと気持ちが悪いという、説明されることに慣れた人は、もっと状況説明がほしいと思うかもしれないけど。昔のいい映画はみんな1度見ただけではわからなかったし、そういう映画は何度見ても新たな発見がある物だけど、この映画はそういうレベルかなと思えた。明らかに役者ではない島民(?)達がとても大きな役割を果たしていて、役者に全然負けないくらい魅力的。ネタバレになるので書けないが、青柳翔の大一番は文句なく劇場が一体となって興奮する。その一方で、壊れた家族が20年に一度しか開かれない相撲大会という神事でひとつになる。島中もひとつになる。勝ち負けよりも大切なものを日本人は神話の時代からちゃんと知っていたんだ! この映画は世界中の人に見てもらいたいと思う。
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