ペコロスの母に会いに行くのレビュー・感想・評価
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「ペコロスの母に・・」を観て
自費出版の漫画が原作というのも驚きだ。内容は涙ぐむ場面が何度も・・認知症の母親を介護する家族のストーリー。長崎が舞台で九州弁の良さと、原爆の落とされた過去が今に繋がっている。認知症は昔の大事な過去の思い出に生きるということかも知れない。きっとそうなのだろう・・
心がほっこりしました。
原作の本を読んで、心がほっこりして、みつえおばあちゃんも可愛くて、映画化されると知って、嬉しかったです☆
映画も心がほっこり、泣ける映画です!
最後のランタンバックに写真撮影は涙が止まらなかったです。
ボケることも悪かことなかかもしれん。
心に響きました☆
丁寧に作られてはいるが若干間延び感あり
決して泣かせようと作ってないと思うが,劇場には笑いと鼻すすりの音が.原田知世さんは原作にはない?(自費出版版にあるのかも)役で,一瞬で出演終わりかと思ったらあとで回収されてた.若干間延び感あり.
しあわせの映画体験
認知症の母の見ている「夢」と主人公の現実の境界が徐々に消えていくように感じさせる編集。二つの世界が一つに溶け合っていくのを目の当たりにするという、まさに映画の醍醐味を味わう。
笑って、泣いて、映画を観ることの幸福感に満ちた経験をすることができた。こういう邦画ならいくらでも観たい。日本映画もいいもだと思った。
ボケるのもそんなに悪い事じゃないかもしれない
優しい映画だった。出て来る人みんな良い人で実際こんなに上手くは行かないのかもしれないけど、悲観的にならずに寄り添って笑って前に進むというのは正解じゃないかと思う。将来の心構えとして観るのに良いかもしれない。ボケて可笑しくなった思うのではなく、過去に遡って過去を生きているという見せ方が大好きだった。竹中直人の意味のないくだりが面白かった。
優しい映画^^
ボケてしまったお年寄りでも、心の中は、瑞々しい青春、誰の物でもない、その人だけのたった一つの美しい人生の思い出に満ちている。
お年寄りを大事にするという事は、そういう目に見えない、心を大事にする事なのかもしれない。
皆、自分の母に会いに行く
重度の認知症の老いた母と団塊世代の息子の親子愛を描き、2013年キネマ旬報日本映画第1位他多くの賞に輝いた秀作。
テーマは認知症、介護、老い、生死。
監督は名匠・森崎東。
それだけ聞くと何だか敷居が高そうにも思えるが、温かなユーモアとしんみりした感動を絶妙に織り交ぜ、誰もがすんなり見れる作りになっている。
60過ぎて漫画家デビューした原作者の実体験。
なので、一つ一つのエピソードがとても身近に感じる。母が汚れたパンツを家のあちこちに隠すエピソードなんてまさに実体験の表れ。
笑わせる所はとことん笑わせ(かなり笑える)、泣かせの場面は目頭を熱くさせ、森崎東のメリハリ利かせた演出が見事。
舞台の長崎の風情と方言、一青窈の主題歌も心地良い。
長いキャリアを誇る赤木春恵は、本作で映画初主演。“世界最高齢で映画に初主演した女優”としてギネスブックに認定。
お茶目でユーモラスで愛らしく、歳と人生経験を積み重ねてきた決して誰にも真似出来ない名演を披露。
堂々たる主演女優!
息子役の岩松了は、見事なハゲ頭!(笑)
冴えないサラリーマン兼売れない漫画家兼自称ミュージシャンという、風来坊のような憎めない親近感が沸く。
ちなみにタイトルの“ペコロス”とはタマネギの事。タマネギのようなハゲ頭の意味。
このハゲ頭が、母と息子の交流を温かくする。
亡き夫は加瀬亮、原田貴和子&原田知世の姉妹共演、老人ホームの面々は個性派揃い。
竹中直人は「トリック」の矢部ネタで笑わせる。
認知症が悪化していく母は、記憶の中の過去を徘徊する。
母の過去は、幸せだったとは言い難い。
酒豪で神経症だった亡き夫、貧乏暮らし、ピカドンの後遺症で死んだ友人…。
何故こうも辛い、悲しい過去を思い出す?
そうではないからだ。
皆、愛した大切な人、大切な思い出。
記憶が失われても心の奥底に覚えている。
今も愛する大切な人たちに囲まれている。
息子はうだつが上がらないかもしれないが、母を思う愛情はひとしお。
孫も面倒見てくれる。
老人ホームの従業員たちも温かい人たちばかり。
先日見た「桃さんのしあわせ」のレビューでも書いたが、こういうのって理想的過ぎかもしれない。
しかし、温かい親子愛、絆、交流が胸に染み入り、こうありたいと思ってしまうのだ。
私事だが、今母親が卵巣癌の治療で入退院を繰り返しており、色々思いながら見た。
尚、母の治療は回復方向に進んでます。
母を思い出しました…
母が末期癌で脳に転移し、モルヒネを打つ様になり、全く似た症状で、もう涙なくしては見れませんでした(T ^ T)
こんなに泣いたのは、久々で…なんだか母にあった気がします\(//∇//)\
赤木春恵さんが、本当に本当に素晴らしい演技で、最高の女優だと思います…
心が、母にありがとうと言っていました。
是非是非、騙されたと思って見て下さい(^^;;
母の気持ちがわかる最高傑作です\(^o^)/
原田姉妹の共演に感涙
ユーモアに富んでペーソス溢れる傑作。
原田貴和子・知世姉妹の共演に感慨ひとしお。
痴呆老人の介護生活は過酷なものだが、原作者が実体験を漫画化したものが原作たがら、痴呆老人あるある的なコメディーでありながら、愛情に溢れた家族物語になっている。
母親が自分を息子だと分からなくなった時の悲しさが、大げさでなくひしひしと伝わってくる。
母の若い頃の回想がシリアスに織り込まれる手法が、よい。
そんな時代もあったねと……
キネマ旬報ベスト10特集として
近所の映画館で演っていた作品。
なんでも2013年キネマ旬報ベスト10で
邦画第1位に選出されたそうな。
実は某誌があんまり好きじゃない自分だが、
劇場の端々でこの不可思議なタイトル
を聞いたり、好きなレビュアーさんが
高評価を付けたりしてたので
なんだか気になっていた作品。
* * *
白状すると、僕の場合、
開巻20分ほどは少しガマンが必要だった。
認知症で仕方無いとは分かっていても、
周囲に色々と迷惑をかけまくるあの
お婆ちゃんに結構イライラしてしまった訳で。
お客さんのほとんどはクスクス笑っていたので、
僕の器が小さいだけかしら。いやはや。
けれど、次から次に繰り出される
ユーモラスなシーンの数々に笑う内、
だんだんと彼女が可愛らしく見えてくる。
彼女の抱えた過去が見えてくると、
ますます彼女が好きになってくる。
* * *
彼女の話は後に回そう。
その他のキャラもみんな魅力的だった。
仕事はテキトーでエロ話にも弱い主人公の
ペコロスさん(呼び易いのでそう呼ぶ)の
気の抜け加減に笑って癒される。
どげんかなる~~♪のポジティブシンキング。
ペコロスさんの息子や親戚、友人たちも
ひとクセあるけど親近感の湧く人々ばかり。
この映画、主役だけでなく、その他脇役にも
しっかり目を向けていて、1人もおろそかに
扱っていない点が好印象。
例えば、介護施設の若い職員さんは
最初と最後では随分成長してるし、
温水洋一は介護への先入観が変わっていくし、
竹中直人は後半でアレを取っ払う(笑)。
誰も彼もが主人公達と共に心境が変化
していて、1人も記号的に扱われていない。
これって、作り手がこの映画まるまるに
愛情を注いでないと出来ない芸当だと思う。
* * *
しじゅう笑わせてくれるのだけど、決して
現実ばなれしたコメディ映画にはならない
バランス感覚の良さも◎。
それに、
長く生き続けること、それを見届けることの
苦しさや悲しさもちゃんと描かれている。
母親の若き日々を描いたシーンは
悲哀に満ちているし、主人公が病院の
階段で座り込んで落ち込むシーンや、
最後の橋の上での“集合写真”なんて、
もう涙が溢れてきて嗚咽を抑えるので
必死だった。
温かい笑いと涙でいっぱいなのだ、この映画。
その温かさの源は、辛い人生を生きながらも
自分を育ててくれた母への深い感謝なんだろう。
* * *
鞠で遊ぶ妹、遠くへ越した友、酒に溺れた夫。
たとえ見る/聞く/考える力は衰えても、
大事な記憶だけは最後まで残るものらしい。
それが幸せな記憶にせよ、辛い記憶にせよ。
波止場でのエピソード。
子どもの頃の記憶の中で、
両親に聞きたくても聞けない事。
そんな記憶、あなたには無いだろうか?
僕にはいくつかある。
ことさらに親に聞く事はしないけれど、
子どもには隠しておきたい苦しい
出来事も沢山あったろうと思う。
あんなに縮こまってしまった身体の中に、
あんなに多くの哀しみが詰まっている。
しばしば邪険に扱ってしまいがちだが、
父や母は自分より遥かに長い人生を
生き抜いてきたサバイバーな訳で。
その中で子どもが少しでも辛い思いをせずに
済むよう育ててくれた親には感謝しかない訳で。
車椅子のお婆ちゃんと
乳母車の赤ちゃんが出逢うシーン。
これも立場が逆転しただけ、育ててくれた
感謝を返してるだけと思えば気が楽なのかな。
* * *
実際に経験した訳じゃないけれど、介護って
そうそう楽なもんじゃないんだろうと思う。
介護がらみの暗いニュースも沢山伝え聞く。
けど、苦しい事を苦しいと言ってたら、
ますます苦しく思えるだけだし、
ペコロスさんも言う通り、
老いる事が悪い事ばかりとは限らない。
人生の“上澄み”だけが記憶に残るのであれば、
楽しく笑える時だっていっぱいあるはず。
中島みゆきの唄にもあるけれど、
辛い過去を笑い飛ばせる日だって来るはず。
もしもこの映画と同じような立場になった時、
ペコロスさんと同じぐらいにポジティブに
向き合えたらと願う。
<2014.03.08鑑賞>
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余談:
にしてもこの映画のキャストの豪華なこと!
それに、若手からベテランまでみんな活き活きと
演じているように見えて楽しかった!
一番笑わされたのは竹中直人。
頭のことが話題になる度にハッと
息を呑むはやめれ(笑)。
ボケて、見えた先に
森崎東監督と言えば「重喜劇」。
「男はつらいよ フーテンの寅」
「釣りバカ日誌スペシャル」
の2作品で見せた人情喜劇シリーズへの「喜劇」に対しての「重いテーマ」過重。
今作も「認知症」の母って重いテーマに喜劇を加味して、しかもほろりとさせる。
認知症の家族を持った経験があると、「辛い体験」として思い出し、眼を覆いたくなる場面も幾つかあった。
舞台は「長崎」。
原爆の話が出るのかな?
と思ったがやはり出た。
それにしてもハゲの奇跡は面白い。
ペコロスのハゲ具合と言い、無理した竹中直人の無茶ヅラ具合。
そして、カツラと言う殻を脱いで、自然体の中で見せるホロリとさせる笑い。
そう言えば何処かの本屋で
「認知症の老人は何を見ているか」
ってタイトルを観たが、
ペコロスの母は幼少期の兄弟の姿や結婚後の旦那との辛い思い出、そして原爆に遇って赤線に身を投じて原爆症で死んだ幼馴染みへの涙。
クライマックス、長崎ランタンフェスタで徘徊しながら、眼鏡橋の上で死んだ幼い妹や旦那や幼馴染みとの“再会”。
ペコロスの母は悲しみの中から綺麗な思い出を見ていたのだ。
正直、泣いた…ボロボロに泣いた。
その幻を楽しむ母を孫は写真に写す…無論、母以外何も写っていない。
そしてペコロスは言う
「ボケるこつは悪かこつばかりじゃなかぞ」
日本最年長主演女優・赤木春恵さんに脱帽。
ソ連の満州侵攻で地獄を見ながらも今日まで女優を続ける姿。
大作映画でスゴいと想うだけの感想が残って流されていく映画より、
小作でも笑って泣いて、そんな映画の方が後々、じわじわ来る…私はクライマックスを思い出す度、本気で泣いてしまう
こんな風にできたら
認知症の介護と聞けば、なんか重苦しいイメージですが、登場人物がみな個性的で明るいキャラ。
こんな風に、介護することができたらいいのにと思います。
個人的には原田姉妹を見れたことも嬉しかったです。
笑えて泣けて、無性に母に会いたくなる
身内に同じような経験をしてる者としては、鑑賞するの気が重いかな~と少し躊躇したけど、思い切ってみて正解!
ベタに泣かせようともっていくようなイヤな展開もなく、楽しく笑い飛ばせるような、でもホロリと心にくる喜劇介護映画だった。
ペコロス演じる岩松さんがなんともキュートなおじさんで、その母を演じる赤木さんもその土地に息づいている普通のおばあちゃんの感じがにじみ出ていて、とても良い。
母の若い頃の演じた原田貴和子さん、久しぶりに見たけど良かったな。母親って逞しいイメージもあるけど、心弱いところもあるよな、って感じがとてもよくでていて。
それに原田姉妹が揃って出演されてたのも嬉しい
(エンドロールで 知世さんが「愛情出演」となっていたのにニンマリした)
岩松、竹中、温水さんの○○トリオもいい味だしてる。
なかなか豪華キャストが揃っている作品だと思うのだが、その割に上映規模が小さいのが本当に残念。
既に介護を経験された方、今その中にいる方、これから生じるかもしれない方、どんな方にも可能性はあり得る事だと思うから、ぜひ色んな方に見て、感じて、楽しんでもらいたい一本です
明日は我が身の人で一杯でした
前売り券は買っておいたのですが、普通映画って何か月も上映すると思っていたので、そのうちに行こうと思ってました。
虫の知らせか一昨日イオンシネマをチェックしたら本日が最終でした。まずい(^_^;)
平日なので閑散としてるかなあと思いきや
ミニシアターだけどほぼ満席でした。
やはり最終日だからでしょうか。
見に来ていた人たちの年齢構成が極端に偏っていて
私も含めですが、明日は我が身の世代が大半でした。
ご夫婦で来てる方も多かったです。
これが、深刻な内容だったら、この年代の人たちは
来なかったと思うんですね。
色んな所でレビューを見たり、口コミで
幸せな気持ちで見ていられる映画だということが
伝わったおかげで、「見てみよう!」って思ったんだと思います。
介護を前向きにとらえ、家族で話すきっかけになれる
映画だと思いました。
実話をファンタジーに昇華させる映像の力
貧しさ、ボケ、ハゲといったネガティブ抱えて、生きる強さと喜びを静かに讃えた秀作。
地味だけど、魂こもって、温かい。
息子と認識されなくなった時の悲しみや、過去の記憶に自由に遊ぶ母の魂など、胸を打たれるようなシーンがたくさんある。
押し付けがましくなく、さりげなく。
長崎という街の歴史がこの映画を裏打ちして、強い説得力を持たせている。
映画の滋味を楽しめた。
ペコロスの母に会いに行く
足の悪い母親でも玄関先からちょっと顔を出せば一望できる長崎の街が美しい。
それと共に母親はどんな気持ちで駐車場で息子の帰りを待っていたのだろうと思いを馳せる。
帰りを待っていてくれた母はもうおらず、こちらがが会いに行かねば会えなくなってしまった現実にもう他人事ではなく考えさせられた。
子供にとって親との記憶は生まれた時から、正確に言うと物心ついた時からと言えるが、それ以前から彼らの人生は続いていたのだ。苦楽さまざまなことがあっただろう。
同じ時を共有することはできないけれど、その人生に寄り添うことでお互いが救われることもある。
子の知らない母親の思い出が交差したラスト眼鏡橋のシーンで
涙腺崩壊、堪らなかった。
ジワリと心にしみました・・・。
認知症、介護と言えば、当事者にとっては本当に辛く苦しいものだと思います。
そう映画の様に上手くいくものじゃないよと言われれば、間違いなくその通りでしょう。
私もこの春に他界した祖母の介護を多少なりとも手伝ってみて、痛切に実感しました。
そんな介護の世界を笑いに変えたこの作品、果たしていかがなものか、ちょっと不謹慎過ぎではなかろうかと半信半疑な思いで鑑賞しましたが、いやぁ・・・これはマイった・・・。
腹の底から笑えましたし、心の底から泣けました!
さすが原作者の実体験だけあって、不快感は皆無、辛い介護あるあるも笑いに変えて、面白おかしく楽しませてもらいましたよ。
確かにキャッチフレーズ通り、ボケるのも悪いことばかりではないのですね・・・。
認知症や介護で苦しんでいる方がこの作品を鑑賞されたら、間違いなく勇気を貰えると思いますよ。
親はいつでも我が子を愛おしく思うもの、子供だって親はやっぱり愛おしい、生きてなんぼ、生きていてくれればそれで良し、たとえボケたって・・・ね。
岩松了(ゆういち)・・・さすがの演技、そして笑い所、泣き所、全てツボでした。
ゆういちは人間として正直完璧とは言い難く、しかもごく普通な方だったからこそ、思いっきり身近に感じれて共感できたのかな。
本当に、いいハゲっぷりでした。
赤木春恵(みつえ)・・・本物のみつえさんなのでは?本当にボケているのでは?そう思えてしまうぐらい、完全にみつえさんそのものでした。
89歳でこの演技、いやはや脱帽です。
台詞覚えるだけでも大変なのに、凄過ぎです!
原田貴和子(若き日のみつえ)・・・これぞまさしく美しき昭和の肝っ玉母さん!だったでしょうか。
日本の母に歴史あり、何だか無性に自分の母も愛おしく思えてきました・・・。
加瀬亮(さとる)・・・酒癖が悪くて神経症の父役は、他に思い当たる人がいないぐらい嵌り役だったと思いました。
こんな父ちゃんでも大好きと思えるゆういちの気持ちも、何か分かるな~。
大和田健介(まさき)・・・ある意味ゆういちの息子とは思えないぐらいの好青年でした。
実父は大和田伸也なんですね!
竹中直人(本田)・・・鉄板とも言えるハゲネタ、ヅラネタに、大笑いさせてもらいました。
ボケることも、ハゲることも、案外悪いことじゃないのかも・・・いや、出来ればここまではハゲたくないかな(笑)
温水洋一(喫茶店のマスター)・・・こちらもハゲネタ要員として欠かせない役どころでしたね!
松本若菜(グループホームの職員)・・・初めて見た女優さんでしたが、あまりの綺麗さにかなりの衝撃を受けました。
佐々木希をマイルドにした感じ、いや、それ以上かも?
私も将来もし入るなら、こんな美しい職員がいるグループホームに入って、ボケたふりして胸を・・・って、おい!
長澤奈央(グループホームの職員)・・・こちらも負けず劣らず、菜々緒をちょっとお姉さんにした感じの大人美人な職員さんでした。
それにしても相当美人レベルの高いグループホームでしたね・・・あ、勿論、根岸季衣さんもですよ(笑)
原田知世(みつえの旧友)・・・姉妹共演、そしてエンドロールの愛情出演の文字に思わずニヤリでした。
とにかくウットリする美しさでしたが、彼女の人生は本当に切なかったですね・・・。
遠い未来、いつか自分もボケてしまったら、過去に愛おしく思った人々に、記憶の中で再会することが出来るのでしょうか・・・。
その日を楽しみ?に、とりあえず目の前の現実世界を日々頑張って生きていきましょう。
幸せに気づく
劇場はストーリーの内容やキャストに赤木春恵さんが出ているということもあり年齢層が高め。途中から劇場の中はすすり泣く声で溢れていました。
きっと自分の将来と重ねて見ている方も多かったのかな。私の場合は母が亡くなり、将来父を見なくてはいけない状況になるのだろうが、介護をするのは嫌だと正直思っていました。でもこの映画を見て何かが変わった気がする。是非、若い人、今現在介護をしている方にも見てもらいたい映画だと思いました。
岩松了さんに赤木春恵さんは本当に存在する親子のよう。岩松さんの息子役の方も自然で心地よい。加瀬亮さんはさすが。
温かい気持ちで見終えることができました。
日本中で観て欲しい
途中何度が嗚咽。森崎監督がどうのこうのを飛び越えて、これは日本の片隅の小市民による昭和史の域に達する感動作。まあそれは結果だけれど、個人的な思い出がとてつもなく大きな共感性を生んでいる。
役者が素晴らしい。岩松了ゆえに変な大芝居にいかず、赤木もベタッとしたとこもひとつもない。共演のおばあちゃんたちも豪華だ。繰り返される認知症のギャグ、はさまれる戦中戦後の思い出、絶妙なバランスで進み、クライマックスの頃にはハンカチなしではいられない。みな、自分の父母の、家族のことを思い出さずにはいられない。
あと、原田貴和子さんが素晴らしかった。そして、“愛情出演”の原田知世さんとのすれ違いざまの振り向き、素晴らしかった。この映画、ほんとうに多くの人が観てくれたらな、と思わずにはいられない。
全42件中、21~40件目を表示