劇場公開日 2012年9月29日

「やりたいことが多過ぎる」Z108地区 ゾンビ包囲網 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0やりたいことが多過ぎる

2017年3月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

台湾発のゾンビホラー。台湾の新鮮な雰囲気を味わえる珍しい作品だ。特徴としてストーリーが幾つかに分かれているのだが、それが最後に合致するという考えられた構成だ。
しかし、製作陣も気合いが入りすぎたのだろうか。「思い付く限りのやりたいことをやりました」感が物凄いのである。
話が最後に合致するといっても、理由がよく分からず、あるアパートの一室にそれぞれの登場人物が集まって来てしまう…というだけだ。

そして、その部屋には気狂いの殺人鬼がおり、裸の女性を大勢監禁している。
もう、意味が分からない。どこに焦点を当てれば良いのかも見当がつかない。
SWAT隊員の話が主体になっているみたいだが、インパクト大の殺人鬼とおっぱい祭りが本作の大半を占めている気がする。

構成自体は嫌いではない。それぞれの話が進み、最後に絡んでくるというのは面白いと思う。しかし、脚本があまりにも酷くないだろうか。ゾンビ映画にゾンビを凌駕するレザーフェイス似の殺人鬼なんて出してどうするんだろうか。それ以外はひたすら説明不足の嵐。「ノリで理解してくれ」みたいに感じるがどうも私の頭では無理だったようだ。

Mina