「知らない世界を覗けたのは良かった。が…」舟を編む Tetさんの映画レビュー(感想・評価)
知らない世界を覗けたのは良かった。が…
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冒頭の「右を説明出来るか?」との問いで、
掴みはOKだった。
そんな事考えた事も無かったからね。
しかし、正に気が遠くなる様な地道で緻密な仕事ですね。
先生の様に完成を見届けられない事も往々にしてあるだろうし、
完成したとしても次々に新しい言葉や使い方が生まれては死んでいくので、その改訂作業。
ひぇー!
辞書作りという、知らない世界を覗けたのは良かったです。
ですが、
西岡(オダギリジョー)や岸辺(黒木華)が辞書作りに魅力を感じていく過程がお座なりで、
異動しなければならない無念の気持ちや、華やかな雑誌編集部から辞書編集部に染まって行く描写に違和感を覚えました。
特に馬締とかぐやの尺が短過ぎて、一体何処に惹かれたのかさっぱり伝わって来ず、
私も好きですって言った瞬間、関西人でも無いのに「何でやねん⁉︎」って突っ込んでしまいましたよ。
結局、最後まで二人の気持ちが通じ合っている様には自分には感じとれず、最後の台詞で再び突っ込んでしまった…。
辞書作りという仕事に絡めた長い年月の物語なので、登場人物の気持ちや心の描写の面でちょっと映画の尺では厳しかったのでは?
そんな感じ。
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