劇場公開日 2024年3月1日

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「地味だけどよかった」舟を編む じぶさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地味だけどよかった

2017年6月6日
Androidアプリから投稿

コミュニケーションが苦手な若者が長い年月をかけて辞書を作り上げていく、
という割と順風満帆なあまり起伏がないストーリーだが、退屈することなく、面白かった。

主人公の朴訥とした、けど若干挙動不審な松田龍平と軽薄だけど根は優しいオダギリジョーが緩やかな時間の中で少しずつ影響を与えて成長していくのが良かった。
宮崎あおいの神々しさ、池脇千鶴スレ感、黒木華のちょい感じ悪い女の子も含め、役者さんが皆素晴らしかった!
また、ラブレターのくだり、面白い顔してんねの黒木華の顔、などのクスッとしたり、オダジョーの泣くシーンでほろっと来た。

役者さんがみんな上手くて入り込めた。
大して事件の起こらない、善人ばかりの世界ですが、そういう世界もまた現実。

日常を淡々と描いてて役者さんも上手なのに退屈で仕方がない映画もあるが、
その違いはなんだろう。
その日の気分、体調もあると思うが、演出やセリフが役者さんの演技の邪魔をしないからなのかな。

ただ、最後はやり遂げた感じの方向の感動を味わいたかったけども。

あと、ラストがちょっと不穏な感じがしたのは勘違い?

この監督の「川の底からこんにちわ」も面白かったですので、私に合うのだと思う。

骨