天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”のレビュー・感想・評価
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玄米スープは丁寧な手仕事から生まれる
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映画「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」(河邑厚徳監督)から。
解説通り「生きる力を支える食の大切さを訴え続けている
料理研究家・辰巳芳子のドキュメンタリー」だった。
この作品を観た私たちが、何を感じ、どう行動していくか、
試されているような気になった。
実は、この作品のメモをテキストで打ち込んでいた時のこと、
「おつゆ」と入力し変換したら「お汁」になって驚いた。
私は長い間「お汁」を「おしる」と読んでいたけれど、
もしかしたら「おつゆ」と読むのが正しいのかもしれないな、と。
おつゆ(スープ)は、食材を加工し歯応えのある料理ではなく、
流動食に近い形で、病院などでも出されるが、
患者さんが温かい「おつゆ(スープ)」をゆっくり飲み干した後の、
なんとも言えない幸せそうな顔が印象に残った。
食材をふんだんに使った豪華な料理ではないが、
「おつゆ(スープ)」には、こんな力があることを再認識した。
彼女は「最も切なる願いは」と前置きをして、
愛と平和をスープが何気なく温かく守り育ててくれますように」。
「人が生を受け、命を全うするまで、
特に終わりを安らかにゆかしめる一助となるのは、
おつゆとスープであると確信しています。
これがスープの湯気の向こうに見える実存的使命です」と纏めた。
刺激の強い調味料などで、味をごまかすことができない、
「おつゆ(スープ)」だからこそ、愛情が伝わるのかもしれない。
「玄米スープは丁寧な手仕事から生まれる」・・なるほどなぁ。
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