「コメディアン ウッディ・アレン」ローマでアモーレ KIKUCHIYOさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディアン ウッディ・アレン
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バカバカしい大人のコメディで、久しぶりに大笑いした。きっと、脚本家のウッディ・アレンにとっては、こういう肩の力を抜いたコメディはお茶の子さいさいなのだろう。ローマという舞台で、本当はどうかわからないが、いかにもイタリア人らしい気質を描く。大袈裟な手振りやジェスチャー、時に刃物を振りかざしたり、とくにベニーニは、すべてが滑稽だった。
4つの物語は、それぞれに滑稽だが、笑いのレパートリーが豊富で、ちょっとずつ違う。ただただ大爆笑なのは、ベニーニとアレンのストーリー、残りの二話は、シニカルな感じ。さすがに、アレンはセンスがいい。
また4つの物語に共通するのが、イタリア人はだれもが、同じ人生ならリッチな有名人になりたがっているという妄想だ。このキーワードが織りなす、ユーモアあふれるスートーリーが、まさかの展開を生み、滑稽な人間の営みは、大笑いなしでは観られなくなる。
久しぶりに、ウッディ・アレンもスクリーンで観れたし、満足の一本。
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