劇場公開日 2012年8月25日

  • 予告編を見る

「総ての特撮映画ファンは本作を観なくてはならないと思います 総ては本作から始まったのです!」月世界旅行 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0総ての特撮映画ファンは本作を観なくてはならないと思います 総ては本作から始まったのです!

2021年9月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

今日は2021年9月21日、中秋の名月です
今年は8年ぶりに満月と重なり、最も月が満ちた状態の名月を今夜見ることができるといいます
自分の家から見上げると雲が多めでうっすらかかっていましたが、普段とは段違いの明るい満月を見ることが出来ました

119年前の1902年9月1日、メリエスはこの作品を公開していたのです
お話の基本はジュール・ヴェルヌが1865年に発表した「月世界旅行」が原作です
ほら、図書室にあったあれです
オタクなら小学生の時に読んでいるはずです

世界初の特撮SF映画です
人面の月世界の目に砲弾の宇宙船が突き刺さる画像は多くの人が目にしたことがあるはず
当然白黒の作品です
それが本作はカラー!なのです
無論彩色の作品です
そういうものがあることは知識としては知ってはいましたが、このメリエスの月世界探検をその彩色版で観れるとは!驚愕です
しかも恐ろしく鮮明に修復されているのです
感嘆しました

総ての特撮映画ファンは本作を観なくてはならないと思います
総ては本作から始まったのです!

この修復のすごさは、「メリエスの素晴らしき映画魔術」が本作と同時に公開されており、そちらで詳しく触れらています
絶対にご覧になるべきです
アマゾンビデオで本作とワンセットになって簡単にご覧になれます

スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」を、もちろんご覧になっていると思います
もしまだのようでしたら、併せてご鑑賞下さい

本作はフランスで2011年12月8日の公開
「ヒューゴの不思議な発明」同年11月23日公開
両者は完全に連動してのプロジェクトだったのだということです

満月が夜空を昼のように明るく照しています
119年前のパリでメリエスが見上げたのと同じ月です
顔がうっすら見えるような気がしました

あき240