気狂いピエロの決闘のレビュー・感想・評価
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カルトの恐怖
身体に負った傷痍が、元来 頑丈に出来ていた(若しくは生きていく上で止むを得ず 分厚くなった)心迄 深く えぐる。
冒頭だけを観ると violence と stylish どちらにも振れそうな構成であるが、本編は無慈悲にも徹頭徹尾“着飾られた”暴虐の世界で貫かれる。
「俺って cult な映画 観てんちゃうん♪」等と暢気な感想を抱く間も無く、ジリジリと熱い質量が観客の心を深く深く切り刻んでいく。
想像の範囲を上回る傷の深さが逆に本質的な痛みを想像させる。
病的な依存性に蝕まれていく様な感覚。。。決して歓迎したい類の物ではない。
今作を娯楽映画だと言う程 大きい器は持ち合わせていないが、“ただの精神屈折の掃き溜め”だと断罪するには余りにも完成度が高い。
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