「今生きていることの唄」スケッチ・オブ・ミャーク ekmekさんの映画レビュー(感想・評価)
今生きていることの唄
なんだこれは。心洗われる。沖縄宮古島の熟女老女の歌声、ナマ声、身近なカミサマへの願いとしての歌、過酷な生活の励ましとしての歌、
歌い踊る祭りには「生きることは悲しみや苦しみに満ちているけれど、何があろうとこの人生を楽しもうという思いが込められている」と。
カミサマはわたしたちの生活から遠くなってしまったよ、神を騙る変な人はいるけど‥
いいや、「いつでもカミサマはいらっしゃる」と、おばあ。おばあの顔に刻まれた皺がかたく深い、皺の中に埋もれた瞳が童女のようだよ。
人間がつらくなったときに聴き眺めたいフィルム。生きて老いることのかなしみ、たくましさが音声振動して肌に染み込んでくる。
コメントする