劇場公開日 2012年9月15日

「今生きていることの唄」スケッチ・オブ・ミャーク ekmekさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今生きていることの唄

2023年2月23日
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泣ける

興奮

幸せ

なんだこれは。心洗われる。沖縄宮古島の熟女老女の歌声、ナマ声、身近なカミサマへの願いとしての歌、過酷な生活の励ましとしての歌、

歌い踊る祭りには「生きることは悲しみや苦しみに満ちているけれど、何があろうとこの人生を楽しもうという思いが込められている」と。

カミサマはわたしたちの生活から遠くなってしまったよ、神を騙る変な人はいるけど‥
いいや、「いつでもカミサマはいらっしゃる」と、おばあ。おばあの顔に刻まれた皺がかたく深い、皺の中に埋もれた瞳が童女のようだよ。

人間がつらくなったときに聴き眺めたいフィルム。生きて老いることのかなしみ、たくましさが音声振動して肌に染み込んでくる。

ekmek