「相棒、そして、日本経済の新たなる夜明け前」相棒シリーズ X DAY 全竜さんの映画レビュー(感想・評価)
相棒、そして、日本経済の新たなる夜明け前
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殺害された大手銀行のシステム課社員が、生前ネットで経済界を揺るがす極秘情報を漏洩していた為、政財界を巻き込む金融スキャンダルへと発展していく。
日本国家はおろか世界経済の破綻を招きかねない火種を囲み、野心的政治家(木村佳乃)や警察庁長官(宇津井健)etc.お馴染みの腹黒キャリア組が探り合う、国家的規模の危機は緊迫感溢れるスケールを成す。
が故に、2人の相手は殺人犯ではなく、情報漏洩を揉み消そうとする国家権力の圧迫に拡大し、謀略に如何に牙を剥くかが争点となる。
何せ標的がカネ絡みの圧力とネット社会という難敵揃いのため、直ぐに行き詰まる展開がもどかしく、そして、難解である。
昼間の再放送をメインに寝転びながら、謎解きを楽しむ私のようなライトウォッチャーには、敷居の高さに最後まで戸惑ってしまった。
ファンの間で賛否がハッキリ分かれる世界観は、人気長寿シリーズだからこその宿命と云えば、それまでだが、わざわざ映画化するほどの意義は有るのか、判断に窮する作品である。
では最後に短歌を一首
『網漏れて さ迷う諭吉 狩る正義 懐探る 沈没の波』
by全竜
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