「地味、、満島・小林は良いね」夏の終り るふるさんの映画レビュー(感想・評価)
地味、、満島・小林は良いね
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慎吾(小林薫)、知子(満島ひかり)、涼太(綾野剛)の三角関係の話だというのは
予告編を見ていて知っていましたが、三角関係というとドロドロしたイメージがありますが
そうでもなかったです。
この手は好きか嫌いかというと嫌いな方で、ストーリーも特に面白いわけではありませんが、
それでも最後までフツーに見れたのは小林薫と満島ひかりの演技力ですね。
小林薫のセリフの独特の間の取り方や表情のつけ方は好きです。
満島ひかりも慎吾と涼太の間で揺れ動く感情や慎吾との8年の愛人関係を精算したいのに
できない葛藤をうまく表せていたと思います。
そして序盤のシーンの、知子が染物の型を取っているところ、染める作業の映像が繊細でした。
それともう一つ、愛人の知子が慎吾の家を訪ねたときに、ちょうど慎吾が縁側にいて、
格子の陰で慎吾の顔が隠れて、片目しか写っていないシーン。
監督の演出への細かいこだわりがみえました。
慎吾は妻子がありながら愛人の知子の家に通い、知子が涼太ともできていることに嫉妬の素振りすら
見せない慎吾を見て、知子を愛しているのではなくて自分の家庭以外にこの人は居場所がほしいんだな
知子は慎吾への愛はあるけど、愛人という心の隙間を埋めるために自分が寂しい時だけに涼太の気持ちを
利用して涼太に会う。
魔性の女といえばそうだし、ただの自己中女といえばそうもいえる。
とこの作品を見ながらつらつらと考えてしまいました。
この2人には共感できないけど、ああこういう人もいるだろうな、と。
涼太には多少共感できました。
50点くらいだけど小林薫と満島ひかりの演技がよかったので65点で。
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