「単なる仮面ライダー劇場版じゃない!」劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
単なる仮面ライダー劇場版じゃない!
「仮面ライダー555」の20周年メモリアルの映画(どんな内容だったか、よく覚えてないんですが・・・)を見た時、無性に本作品を見直したくなりました。今回、配信で見かけてワクワクしながらの再見です。
やっぱり面白いですね。TVシリーズの内容もはっきりとは覚えてないのですが、全くの別世界の物語として、それぞれのキャラクターを活かしたドラマが展開しています。
人類の殆どがオルフェノク化した国で、僅かに残った人類が反撥している。仮面ライダー555の復活を望みながら・・・
男女のロマンス、三角関係っぽい雰囲気を漂わせたり、オルフェノクとして、人として、生きとし生ける者が、どう生きるのかを問うような深さも感じられます。
【ネタバレ】
久しぶりの鑑賞で十分に楽しめたんですが、気になるところもチラホラ・・・
やっぱり若い出演者が多いからですかね。若干、学芸会を思わせるセリフまわし?
まぁ、「仮面ライダー555」のキャラが別世界を演じているとして、学芸会っぽさも良しとしましょう。
工場の狭い道をノロノロと走るバスだとか、まぁ予算の関係で仕方ないだろうなと思えるアクションシーンも愛嬌です。チープさを楽しみましょう。(見え見えの合成も愛嬌です)
実際、こんなの気にならなくなるほど、ストーリーに酔いしれる自分がいます。
特にオルフェノクトリオの2人が殺され、裏切りを偽装されて絶望のどん底に落とされるシーンは、ホンっと切ない。こんなの嘘だって気付けよって、イライラが募っちゃったりもするんですが。
気になるところも幾つかあるんですが、それ以上に大好きな作品です。「仮面ライダー555」に、それほどの想い入れはないのですが、この作品は、ホンっと自分のツボにはまってます。