「恋の始まりの淡い時間」about love アバウト・ラブ/関於愛 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
恋の始まりの淡い時間
東京、台北、上海の3都市を舞台にしたオムニバスラブストーリー。
と言っても、皆恋の始まりの淡い時間を描いています。
異なる言語と文化の二人なので、どれも少しもどかしいんですね。
東京編は映像がすごい古い感じで、色味なのか少し違和感がありました。
海外から留学してきた学生が、渋谷に住んでるっぽい設定。
家賃相場を考えると流石に「?」ってなりました。
今は亡き大杉漣が良いですね。
物語と関係ないのですが、スクールで使っているMacがクイックシルバーなのがすっごい嬉しかった。
いじり倒した大好きなマシンだったんですよね、懐かしい。
台北編はウォン・カーウァイを思わせる作風と絵作りで、導入からすごい雰囲気が良いです。
ペンキのシーンは何だかすごく良かったです。
言葉が全然つながらなかったり、少し振り回されてる感じとか、ヤキモキするような距離感が実にうまかったです。
あと主演の二人が何とも良いですね。
上海編。これが物語として一番しっくりきました。
そもそも「台湾(イー・ツーイェン)」目当てだったのだけど、ちょとおしゃれすぎたのか「上海」が始まったら何だかほっとしましたね。
何というか、素朴だけどすごい可愛いんです。
あと、グラス越しの景色はグラマラスですごい印象的でしたね。
全く似合ってないパーマ、遅く知った「テキエロ」の意味、何とも素敵な恋心でした。
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