フーチャ 旋律のかなたへ…

劇場公開日

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解説

自然が美しい沖永良部島を舞台に、作曲家・歌手・聞き手の3つの人生が交錯し、再生に向かってゆく人間ドラマ。クリヤ・マコトのピアノが優しく全編を包み込む。インターネットのブロードバンド・サイト“Toshiba Web Street”に配信された短編ドラマの劇場公開特別版。

あらすじ

バブル華やかなりし1987年、日本中を魅了した名曲があった。その曲<シーサイド・マリン>を生み出したのは、作曲家・澤村健二(萩原聖人)。そしてその曲をみごとに歌い上げたのが、アイドルの葵しずか(藤真美穂)だった。公私ともに深い絆で結ばれた二人は、その後結婚。しかしバブルが弾けると同時に二人の姿は、影を潜めた。ブラウン管はもとより、あらゆるメディアで二人の姿を見ることはなくなった。それから 25年。沖永良部にあるペンション<シーサイド・オーシャン>の管理人(村松利史)が、澤村に作曲依頼をする。澤村と<シーサイド・マリン>の大ファンである彼は、ぜひ自分のペンションのために曲を作ってもらいたい、というのだ。沖永良部、そこは澤村がかつてしずかと新婚旅行で訪れた島。今の澤村は、曲がまったく書けなくなっていた。しかし、何かに突き動かされるように、澤村は依頼主の待つ沖永良部島に向かう。しかし、そこの異様な雰囲気に、澤村は息を呑んだ…。ペンション<シーサイド・オーシャン>の管理人は、バブル期にディスコのクロークに従事していた男だった。バブル崩壊後に沖永良部に移住し、自分の城であるペンションを築き上げた。その名前は、当時流行していた<シーサイド・マリン>からとったという。自分の人生で一番つらく、楽しく、ゴージャスだった頃に聴いた曲、<シーサイド・マリン>から。美しい自然と、心安らぐ風景。しかし、澤村の作曲は進まない。「作曲の参考になれば」と、昇竜洞へ行く澤村。とても狭い、その洞窟を進んで行くと、彼を何かに導いていくかのように、思いがけない出来事が続く。洞窟から戻り、ペンション<シーサイド・オーシャン>に帰ってきた澤村。すると、食堂の方から歌声が聞こえてきた。そして、また新たに謎に包まれた住人が現れる。彼女は沖永良部島では有名な歌手で、宿の歌い手(森下千里)だった。<シーサイド・オーシャン>のステージで歌う彼女はとても恥ずかしがり屋で、管理人以外とは話をすることはない。島に滞在するうちに、じょじょに澤村の心境に変化が訪れる。彼は、以前初めてしずかに会った場所へ足を運ぶ。「もう一度、彼女に会いたい」。そこで、楽譜をばら撒き続ける澤村。彼は、ペンション<シーサイド・オーシャン>の曲を書くことができるのだろうか。

2004年製作/42分/日本
配給:KAERU CAFE

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