「初、3時間の映画」アマデウス ディレクターズ・カット版 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 初、3時間の映画

2016年7月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まったく長く感じなかった
コメディ要素もあるから面白くて飽きなくて、その中にも人間の性とか、生まれ持ったものの切なさとかがあって良かった。

凡庸な人間が生きる意味、生き方、それをまざまざと見せつけてくれた映画でした

JYARI
JYARIさんのコメント
2025年11月22日

2025/11/22 2回目の鑑賞

約10年振りくらいの鑑賞。
物凄く良い映画だと思って生きてたけど、当時の自分は思いのほか冷静に観てたな…。星3.0か。
3時間の映画も初だって。今では7時間越えの映画を観てますよ…。

『アマデウス』今まで過大評価していたかもなー、と思い直した。記憶の中では、サリエリってヒールだけど、最後の最後には滅びていくみたいなイメージを持っていたんだけど、そうではなかったな。
本気で自分は凡庸な人の神になれると思い込んでいた。
そうすれば、自分は凡庸だってことに目を瞑れるもんね。自分と向き合わなくていいもんね。モーツァルトも才能だけでやってきたと初めての鑑賞時は思っていたけど、全くそんな事無かった。あの人、努力の人だよ。そんで父親の抑圧を受けた人。四六時中、作曲してるなんてさ、努力以外の何でもないよ。
サリエリはそんな努力すらせずに、モーツァルトには才能しかないと決め込んで、執着する。どこまでも自分じゃなくて、他人にしか目を向けない。その楽曲の良さが分かっているなら少しでも盗む努力をしろや、とか色々思ってしまった。してるんだろうけど。

誰かの神になろうとした時点で、人の道を外れてしまったんだ。
そうして孤独になった彼の死には、涙する人の一人すらいないだろう。

JYARI