プロデューサーズ(1968)のレビュー・感想・評価
全4件を表示
モヤモヤが吹き飛ぶ刺激強めのコメディ
映画タイトル出る前からの強烈さ
ジーンワイルダーて、おじさんなのにすごく可愛く感じてしまった。謎の魅力を持ってる人だなぁと思った。
ストレス発作のとき血がのぼって顔が赤くなるのあれどうやって撮影したんだろう。すごい。
主人公マックスのギトギトした演技力もスゴイ!!
マックスを見ていたら自分の悩みも忘れてもいい気がしてきて、マックスの吐き出す言葉は意地悪そなものなのになにか爽快感のようなものをおぼえてしまった。
老婦人たちに対していろいろ考えさせられて辛かったけど最後はみんな拍手してたから自分たちで立場を受け入れて夢を見させてくれたことに感謝があってしてることなのかなと、納得しようと思った。
脚本家に関してどんな発言をしていいのだろう。思想は良くないけど自分の脚本を踏み躙られて大怪我も負って可哀想になった…。歴史をちゃんと学ばなかったアホな日本人だからこんなこと思うんだろうな。
ヒトラー役の人の演技がとにかく上手で過激でたまらなく虜になった。
楽しく明るく終わるのがまたよかった!!
社会人になりたての頃にこの映画をミュージカル映画にリメイクしたのを観て、その時は元の映画を知らなかったけどハマって2、3回映画館に観に行ったのを思い出した。あれ、この話の流れ知ってるって、今回初めのタオルを出すシーンから思い出した。
本家を知ることができたのも良かった、しかも本家のほうが刺激強めに感じてよかった。
モヤモヤ悩みがあるときに観たら、ピッタリの映画でした。
かなりキツイ風刺ドタバタコメディ
ブルックス選手が世に問う第一弾。
ナチとヒトラーのオンパレードで本国でも上映自粛してたらしいですが評価は高いです。
何物も恐れぬ制作態度が子気味いいです。役者も大真面目な顔してバカバカしいスラップの王道演技です。若干旧い感は否めませんが、映画史に特筆すべき珍作、異色作であることは間違いありません。
タブーを笑いで吹き飛ばせ
ヒットラーものということからある種ブラック・コメディのカテゴリーなのだろう。
儲けの仕組みは一見簡単そうだが内容を知らずに出資する人がいるかどうか、おばあちゃん達がカモという設定はきつい、ところがメル・ブルックスが若い頃出会ったプロデューサーがそうだったらしい、ひどい業界だ。絶対外れる企画がヒットラーというのもうなずけるが初日に満席なのはどうしたのだろう。怖いもの見たさではないが暇を弄ばしている上流階級には話のネタとしてはごちそうなのかもしれない。アカデミーの脚本賞を取ったのも頷ける、こんな突飛でリスキーなプロットを考えたメル・ブルックスは天才だ。しかし最初から受け入れられたわけではない、メルはブルーム役を友人のピーター・セラーズにオファーしたが内容が内容だけに無視されたらしい、案の定ヒットラーものということでユダヤ人団体からは総スカン、興業も振るわなかったが後にひょんなきっかけで映画を観たピーターが感激し自費でバラエティ誌に推薦広告を出したのがきっかけで全国上映され大ヒットになった。ゼロ・モステルの舞台芸人ならではのアクの強さとジーン・ワイルダーの初々しさが妙なテンションで疲れるが面白い、キャラクターでひっぱる演出の見本のような映画である。先鞭をつけた本作が意味深いことは勿論だが2005年版の方も素晴らしい。
ブロードウェイの華やかさを見事に映画に織り込む振付・監督のスーザン・ストローマン女史の才能とメル・ブルックスの合わせ技、見事ショーアップした点でも事件後を描いた点でもアップグレード版といって良いだろう。
ヒットラーの春
ミュージカル「ヒットラーの春」は大失敗どころか、爆笑の渦の中、大傑作とされてしまう。主役二人も面白いが、脇を固める奇妙なキャラクターたちが素晴らしい。英語が通じないセクシー秘書やナチを崇拝する不気味な脚本家、オーディションで主役の座を射止めたLSDなど。みんな笑わせてくれました。
イマイチだったのが、主役のゼロ・モステル。ちょっと演技がわざとらしかったです。
全4件を表示