Queen Victrioa 至上の恋のレビュー・感想・評価
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クイーン・オブ・クイーン
世界で一番女王が似合う女王、ジュディ・デンチ様ですぞ。ということで劇場公開時にほぼデンチ様目当てのみで鑑賞いたしました。外から見たら公私混同甚だしいと捉えられてしまうだろうが、女王とて一人の人間であることを、細やかな演技で表現したデンチ様バンザイ。で、この後がインドから来た彼になるのね。
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女王の私生活はわかるが、公務がよくわからない
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 60
ジュディ・デンチは威厳と気品があり、このようなのはまさにはまり役。当時の雰囲気も良く出ている。
しかし女王には女王としての義務や仕事がある。その中でブラウンは女王の実子である王子をも遠のけ、女王の信頼を後ろ盾にして権勢を振るっているようにも見える。ブラウンが女王のためにだけ愛を貫いて良いことをしているのか、あるいは愛のためには立場を忘れて政治や執務を後回しにしているのか、それとも実は彼は自分の好き勝手に動いているのか、この映画ではわからない。もしかして女王とブラウンのために国政に悪影響が出ているのではないかという疑問がわく。
このようなことをしていれば対立する勢力が出てきてブラウンや女王に敵対してくることは当然である。ブラウンのせいで女王は王子が病気で危篤であることすら知らされないほどに内部は混乱していた。ブラウンの死後、彼がやはり周りからよく思われていなかった描写がある。
だから愛情物語だけでなく、そのような政治的背景も描いて欲しかった。何故なら彼女は国に責任がある女王という立場である。女王の愛とは、良くも悪くもただの愛情物語で許されるものではない。
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