「一番怖いシーンは…」リング 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
一番怖いシーンは…
(5月頃「リング」にレビューしたハズが、気が付いたら「カップリング」とかいう映画にレビューが投稿されており、“?”と思ったが、改めて文章そのまま「リング」にレビューします)
「貞子3D」を前に、久々にシリーズを一気見。
正式な続編である「らせん」の他に「2」「0」、果てはハリウッドリメイクまで作られたが、やはり原点である「1」がシンプル・オブ・ザ・ベスト。
簡潔なストーリーでありながら、意外と想像力を沸き立てさせ、抑えながらもじわじわと煽る恐怖感と、それと対局的なショックシーンの効果的な編集と音響…そのメリハリの付け方は、さすが日本ホラー映画の巨匠と呼ばれる中田秀夫監督の手腕が光る。
多くの人は最も怖いシーンに、貞子がTVから出てくるシーンを挙げるが、僕はちょっと違う。
最も恐怖したシーンは、松嶋菜々子の息子役が呪いのビデオを見てしまうシーン。
もし、自分に子供が居て、同じ状況・立場だったら…と思うと、一番怖い。
視覚的にも精神的にも恐怖を煽る、日本ホラー映画史に残る傑作だと思う。
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