「原点」リング 三日月キリンさんの映画レビュー(感想・評価)
原点
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アマゾンプライムで久々に鑑賞。
これを3とかにしてしまうと、ほかのホラーがそれ以下になってしまうので、
甘めに採点。
いま改めてみると、映画館で見た当時の怖さはさほどない。
もちろん子供だったというのもあるけれど、
一番大きいのはネタバレを食らっているということ。
「貞子がテレビから出てきて呪い殺す」
これを知っていて見るのと知らずに見るのでは、
緊張と緩和の度合いがまるで異なる。
公開当時は井戸から這い上がった時点でのろいは解けたという安心感からの、
貞子登場という性格の悪い流れ。
晴れやかなエンディングに見えて、
妙にまとわりつく違和感からの貞子、
そして母親の呪いにも似た愛情。
そういったものが前知識なしで連打された当時は、
複雑な感情、つまり恐怖だけではない感情から、
なんとも気持ちの悪いものを見たという印象でした。
今の世代が、半ばギャグ化された貞子の知識を前提に、
この映画を見てしまうことは、すごく残念だと思います。
とはいえ、演出などはやはりJホラーという言葉が生まれた原点のようなもので、
見て損はないかと思います。
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