「ゲイリー・クーパーに地団駄を踏ませた傑作‼️」海外特派員 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲイリー・クーパーに地団駄を踏ませた傑作‼️
わが敬愛するヒッチコック監督がアカデミー作品賞を受賞した1940年の「レベッカ」と同年に発表したサスペンススリラーの超傑作‼️私は「レベッカ」よりも今作の方がダンゼン好きです‼️ヒッチコックらしいですよね、今作の方が‼️第二次大戦直前のアムステルダムで、アメリカの新聞記者がインタビューを取った直後、オランダの大物政治家が暗殺される。この素晴らしい暗殺シーン‼️雨傘の波を逃げる犯人‼️犯人を追う主人公が市電に邪魔されるまではサスペンス映画史に残る名場面‼️その後の車での追跡も現代のカーアクションの先駆け‼️「ワイスピ」よ、今作に感謝しなさい‼️風向きと反対に動く風車、風車小屋には殺されたはずの政治家が‼️ちょっと弱々しい政治家役の俳優さんが可愛らしい‼️必見の見せ場がこれでもかと連発され、ストーリー展開も二転三転‼️ホントにヒッチコック監督のサスペンス手腕は素晴らしい‼️特に高い協会から主人公をつき落とそうとする殺し屋が、ひらいた手をカメラに向けて突き出すと、画面は教会全景の描写となり、一人の男が落下していく‼️何というカメラ話術‼️そして旅客機が墜落して海中に突っ込み、コクピットのガラスが割れて海水が流れ込むまでを機内からのワンショットで収める‼️なんてワクワクする映像処理‼️面白いサスペンス映画はこうやって作るんだよとヒッチコック監督が教えてくれてるような、教科書のような映画‼️ラストの主人公の演説シーンはプロパガンダ精神溢れるもので賛否ありそうですが、第二次大戦の顛末、歴史の顛末を見据えた場合、正当なメッセージだったと思います‼️本来、主演はゲイリー・クーパーだったらしいのですが、出演を断った彼が後に出来た映画を観て、地団駄を踏んだ話は有名です‼️