あばれ神輿
劇場公開日:1951年7月6日
解説
エノケンプロと東映の提携作品としてマキノ光雄の製作、藤川公成の企画である。小国英雄の原案を安達伸生と共に「万花地獄」の脚本を書いた民門敏雄が脚色し、「風雲児」の萩原遼が監督し、同じく永塚一栄が撮影に当っている。出演者は、「にっぽんGメン 不敵なる逆襲」の片岡千恵蔵に花柳小菊、「エノケンの天一坊」以来の榎本健一、中村是好に田島辰夫、吉村美紗子などエノケン一座の人々である。
1951年製作/78分/日本
配給:東映
劇場公開日:1951年7月6日
ストーリー
江戸下町、深川富吉町の一隅源兵衛長屋には、板場の幸三、浪人千葉伝右衛門に娘若江、人形師宝山夫婦、居合抜屋兵介夫婦、駕屋の友三と松吉などが住んでいたが、等しく強慾者の家主源兵衛には恨みをもっていた。千葉伝右衞門に国元より使いがあり、松平藩への帰参がかなったと知らせられたとき、長屋の連中はそれを祝って一夜の宴を張ったが、そこへ源兵衛が現われてごたくをならべ折角の楽しい宴をめちゃくちゃにしてしまった。その夜、当の源兵衛が殺された。少しそそっかしい目明し藤七の活躍がはじまり長屋の面々を片っぱしからあやしいとにらんで追っかけまわした。幸三は死骸の傍にあった出刃包丁で、芸者の小仙も若江もかんざしがおちていたからといわれ、錠前屋は急に金まわりがよくなったからということで、伝右衛門は翌朝旅仕度をしていたという点などがあやしまれた。がついに事件は奉行遠山金四郎直々のお裁きとなる。その金四郎こそ実は板場の幸三で数年前の凶悪な脱獄囚を追うために源兵衛長屋に住んでいたもので殺された源兵衛と彼を殺した宝山とが、求めていた凶悪犯人と知れ事件落着した。