脱線情熱娘のレビュー・感想・評価
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『銀座カンカン娘』と同じく笠置シヅ子が歌うテーマ曲。
「人間、地道に稼がなくっちゃな~」とつぶやく金八。一旦は当たりくじを捨てようなどと娘が言ったものの、理屈は理屈と、素直に100万円を受け取る。それからというもの、競輪、競馬、そして株投資と全て当たりまくって大金持ち。豪邸に住み、礼儀を教えたりするが、金の次は名誉だと思い、金八は元侯爵家の男と結婚させようとする。
もともとクラシックなど興味もないとし子。テーマ曲の「情熱娘」を熱唱する。おかげで見合いの場で普段通りに歌って踊って、破談となってしまう。とし子は老人である三平に惚れてしまって、彼と駆け落ちしようとしたのだが、彼はいない。三平の方も次第に彼女に恋するのだが、とし子は本物の若い三平ではだめなのだ。彼女は熊さん(殿山泰司)の経営する山のホテルへと逃げ込んだ・・・
中盤から、文化村にある山のホテルに舞台が移ってからは、ミュージカル度が増しているがドタバタ度もアップ。拳闘家と偽った三平と村で一番強いピカドンの鉄とボクシングの試合をするなど、チャップリン映画の影響も見られる。金八はその試合で三平側に立ち、全財産を賭けると宣言し、負けてしまった三平。全財産を投げ出すことは後には引けないが、熊はそれを断り、文化村に全財産を寄付することで落ち着くのだ。しかし、先生(三平の扮装した老人)はいない。最後には彼がピアノを弾きだしてめでたしめでたし・・・
映画が進むにつれ、どんどん歌い手が増えていく様子も圧巻!色んな歌のアレンジも楽しめるのだ。序盤では『酔いどれ天使』でも歌われた「ジャングルブギ」も登場するし、最後には「東京ブギウギ」も熱唱する。最後はホテルの名前がブギウギホテルになってたような気もする。
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