音楽五人男

劇場公開日:

解説

「十一人の女学生」の小田基義の本年度第一回演出作品。連続ラジオで放送された長谷川幸延の原作を、松竹の伏見晃が脚色し撮影には新人玉井正夫が当っている「バラ屋敷の惨劇」(松竹)の高田稔、「轟先生」(大映)の古川緑波、「満月城の歌合戦」(松竹)の藤山一郎、小夜福子らの他、新風ショウの河津清三郎、ロッパ一座の渡辺篤、元大映の深水藤子、元新興の高野由美、「四つの恋の物語(1947)」第一話「初恋」の久我美子、ニュー・フェイス相原巨典らの出演。

1947年製作/76分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1947年6月3日

ストーリー

音楽への希望を胸に抱き、暖かい友情に結ばれた仲間、山浦、沖吉、城、杉尾、若林の五人はガレージの二階に合宿していた。大家の娘光子は城にほのかな愛情を寄せていたが、彼らも彼女の純情にいつも励まされ、元気ずけられていた。ある日プロデューサーの塚本が合宿へ来て、城を音楽映画の主役に推薦したいという。その頃彼らの恩師が落莫の身を施療病院に養っていることを知った彼らは、報恩のため金策に奔走したが空しかった。山浦の昔なじみ小百合はこのことを聞き、金を工面した。山浦は小百合とともに独力で勉強するため山へ去ったが、残った四人もそれぞれの希望に向って第一歩を踏み出す。楽団に入った若林、映画で頑張る城、歌手の杉尾、作曲の沖吉。やがて彼らの努力も次第に認められてきた。山浦のコミック・オペッラも完成して、その発表の日、昔の仲間の特別出演で、沖吉の指揮棒につれて山浦貞一作ならびに主演の大コミック・オペラの幕が華やかに開く。

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