殴られた殿様

劇場公開日:

解説

「狐の呉れた赤ん坊(1945)」に次ぐ丸根賛太郎の監督作品。

1946年製作/80分/日本
配給:大映
劇場公開日:1946年3月14日

ストーリー

旅役者中村三津蔵と東家勘平の二人は一座離散のためたちまち旅費に困り、一計を案じて金持ちの隠居と若党になりすまして宿屋をだまし夜になると逃げるという方法で旅を続けて行くうち、ある城下町で旅の男夕立金左衛門という男に出会った。その時お堂の賽銭を盗む哀れな百姓娘おさとから領内の悪政をきき金左衛門は彼女の父を助けるべくその夜牢の中に忍び込むが発見され御隠居と若党に化けて宿に泊まってる二人の部屋に逃げ込むが三人とも捕らえられ投獄される。その頃--この城下に巡検使が三人連れで忍び込んだという急報が入り家老は泡を喰って巡検使一行の捜索を行う。その結果三津蔵ら三人がそれであると間違えられ三人は豪華な酒宴と町娘達の踊りに愉快に酔うのである。金左衛門はこの領内の悪政を知っていた。義に強い彼は民衆を救うべく殿様にインタビューする。しかし殿様は木偶坊であった。彼は失望したがひるまず奉行所を抜き打ちに視察し今までの不正を糾明し民衆を釈放する。その夜家老一味は会議を開いて夜逃げしか方法のないことを知り家財をまとめて逃亡する。翌朝三人はまたもや民衆裁判を続行し不正犯人を投獄していた。その時突然本物が現れたのである。本物はオモオモしく偽物逮捕命令を下す。しかしもうすでに三人の姿は見えなかった。ある街道に三人の希望に溢れた旅姿が見られた。

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