お夏捕物帖 月夜に消えた女
劇場公開日:1959年11月13日
解説
瑳峨三智子のお夏捕物帖シリーズの第一作。「新二等兵物語 吹けよ神風の巻の巻」の安田重夫の脚本を「柳生旅日記 天地夢想剣」の萩原遼が監督し、「花の幡随院」の石本秀雄が撮影した。
1959年製作/84分/日本
原題または英題:Disappearance in the Night
配給:松竹
劇場公開日:1959年11月13日
ストーリー
お江戸育ちで鉄火な娘、岡っ引亀五郎の一人娘お夏は、捕物小町とよばれている。ある日、町で彼女は、この頃江戸の街中をさわがせている娘さらいに追われる豪商大黒屋の姉娘お仙を救った。父善兵衛と継母お北はお夏に感謝したが、この家には何か暗い内情があるらしかった。帰ったお夏のところには、富本座で娘手踊りをやっているお千代からの手紙が待っていた。翌日富本座に出かけたお夏は、きあわせていた大黒家一家にさそわれて手踊りを見物した。ところが、見物中に舞台の天井に紅蜘蛛が現れ、お千代が倒れて死んだ。調べをはじめたお夏は奈落で紅蜘蛛を飼っている弥八老人を発見した。しかしお千代の身体には外傷がなく、心臓マヒとする他なかった。が、この死はいかにも不自然である。幼ななじみの恋人政次郎とともに、お千代は調べを続けることにした。折も折、亀五郎の子分平助が、お仙が心中したのを知らせてきた。お夏は、お仙の死体の女らしくない帯の結び目を見、また心中相手の番頭忠七がお仙の妹お君の恋人なのを知って不審を抱いた。お君を連れ子に大黒屋の後妻に入っていたお北が、裏口からどこかに出かけるので、お夏は後をつけた。謎の武士小泉天堂と会ったお北は家に帰った。その武士天堂は富本座の隣りの水茶屋に消えた。変装で茶屋を探ったお夏はそこに仕かけ部屋のあるのを知った。政次郎も乞食が水茶屋にもってきた「明朝出帆 衛」という紙片を手に入れた。その筆跡は善兵衛のものだった。善兵衛の部屋に忍び入ったお夏は、そこで彼を殺そうとしているお北を捕えた。善兵衛は「お仙を殺し、財産をお君に継がせる気か」と絶叫した。しかし意外にも今までの事件の犯人は、お北ではなかった。総ての黒幕は大黒屋の主人善兵衛だったのである。江戸にはびこる娘さらいも彼の仕わざで、彼はそれに気づいた人々を次次と殺していたのである。捨て子で、善兵衛に育てられていたお仙も、富本座のお千代も、その犠牲だったのだ。
スタッフ・キャスト
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お夏瑳峨三智子
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亀五郎花菱アチャコ
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政次郎田村高廣
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平助田端義夫
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大黒屋善兵衛河津清三郎
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お北山田五十鈴
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お仙佐乃美子
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お君川口京子
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忠七真木康次路
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お松高山裕子
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下男与作田村保
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婆やおとく柳咲子
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女中およね大塚アツミ
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女中お年西岡慶子
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番頭常吉中原伸
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お千代伊吹友木子
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大五郎太田博之
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小泉天堂須賀不二男
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座頭千右衛門永田光男
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弥八光妙寺三郎
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お吉滝川美津枝
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権次雲井三郎
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源吉滝祐児
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丑松田中謙三
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玉吉大東弘明
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倉造森八郎
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三吉宮嶋安芸男
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長太生方功
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徳次永井邦近
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五助簑和田敏
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吉三南泰介
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源八片岡市女蔵
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猪之吉今村勲
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藤三宮城稔
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半次佐藤賢
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茂兵衛毛利二郎
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久蔵西宮健二
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勘助市木信孝
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芝居の見物客笹川富士夫
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瓦版売り宮武要
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踊り子吾妻道代
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踊り子美村安子
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踊り子北川昌枝
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踊り子片岡弘子
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踊り子近森和子