拳銃を磨く男 あの女を探せ
劇場公開日:1959年11月29日
解説
「拳銃を磨く男」の続篇。スタッフは前作と同じ。
1959年製作/61分/日本
劇場公開日:1959年11月29日
ストーリー
二人の男が出獄した。犬塚という男と、加下刑事だ。麻薬団の本拠をあばこうと自ら刑務所にもぐりこみ、事件に関係ありと睨んだ犬塚に接近していたのだ。加下は犬塚の口添えで、彼のボス、バー“ロメオ”の社長李徳寿のもとにころがりこみ、その手下となった。李は麻薬密輸団の元兇、その背後には王成勝という男がいた。“ロメオ”の女給ミッチーは加下の度胸に惚れ、一味の組織を何気なく洩らした。ミッチーを恋する李の手下・人斬りジョーは、加下を憎み敵視し、ついに井上刑事と連絡する加下の姿を見た。加下が刑事と分ってもミッチーの心はは変らない。逆上したジョーはミッチーを殺した。ミッチーは加下に「クラブ・ルナールのとし子……」という謎の言葉を残した。やがて加下は、王が麻薬密売だけでなく、湯沢博士の超核兵器論文を狙い日本崩壊を策すスパイであることを知った。犬塚が王の命令でブローカー成瀬を使って論文奪取の行動を開始した。クラブ・ルナールに湯沢博士が誘い出された。接待する女給とし子--彼女も李の配下だ。が、とし子は一味から逃れようとしていた。それを気づいた成瀬はとし子を殺そうとした。加下は、そのとし子を救い成瀬を逮捕した。が、成瀬は何者かに毒殺された。加下の正体を知った王は湯沢博士殺害を計画する一方、加下を“ロメオ”の地下室に監禁した。ジョーは、湯沢博士を時限爆弾で殺すという計画を洩らし、加下をこれも時限爆弾をしかけたボートにくくりつけ夜の海へ流した。危機迫る夜の海。上空に井上刑事のヘリコプターが飛来した。とし子が連絡したのだ。そのころ、湯沢博士研究発表会の会場には、ジョーに脅され、時限爆弾の入ったカメラをもつとし子が恐怖の顔でいた。駆けつけた加下は爆弾をもつとし子を探したが見つからない。全員待避、一瞬、爆弾が破裂して会場は崩れ落ちた。その廃虚で対決するジョーと加下。突然、背後からジョーを射った者がいた。ジョーは背後の人を倒れながら射った。それはとし子だった。「私はミッチーの姉です」とし子は息絶えた。翌日、国外逃亡寸前の王と李の手に加下の手錠が食い入るように絡みついた。