事件記者のレビュー・感想・評価
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ベテランと新人
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警視庁詰めの新聞記者たちのスクープ合戦を描いた犯罪捜査ドラマ。「事件記者」というのは、昔、自身も記者だった原作者の島田一男さんが警視庁詰の記者を指す固有名詞、タイトルとして名づけそれが一般化したものです。
元は今から66年も前のNHKの人気テレビ番組、視聴率は毎回40%越え、一話30分、二話完結、スタジオ生放送だったのを日活が映画化、池上彰さんは子供の頃から番組の大ファンだったからNHKの事件記者を目指したそうです。
映画だからロケも豊富で一話完結だから好評で10作も撮られました。記者クラブには東京日報、中央日々、新日本タイムズ等、大新聞社から腕利きの記者が派遣されているが、中でもベテランのチームワークの良さを誇っているのは東京日報、本作は第一作で東京日報の新人記者の菅がクラブに着任するところから始まります。
事件は新宿のやくざ船十組の親分が品川駅で銃で撃たれたことから仇役の六方組との抗争が激化、記者たちは知りませんが観客は宍戸錠扮する流れ者二人が犯人と知っていますから犯人捜しのミステリー感はありません。当時は宍戸さんは日活のニューフェース、差別化を図ろうと豊頬手術して悪役指向に変えたばかりだから、チープな悪役で出番は少なかったですね、勿体ない。昔の街並みとか衣装とかノスタルジックでした。ラストで郵便局強盗の一報が入り、記者たちは一斉に出動、さて何話迄観ようかな・・。
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