白い通り魔

劇場公開日:

解説

池田一朗の原案から池沢敦が脚本を書き「旋風家族」の小石栄一が監督したアクション・ドラマ。撮影は「東京べらんめえ娘」の三村明。

1959年製作/85分/日本
原題または英題:Crime under the Daylight
配給:東映
劇場公開日:1959年5月5日

ストーリー

競艇場の現金輸送車が、岸壁のある道路にさしかかった。これを尾行していた一台の乗用車が、やにわに追越して前をさえぎった。輸送車は横転、運転手は失心、護衛の新井警官がピストルを抜こうとした瞬間、乗用車から飛び降りた男に殴打されて倒れた。彼らはすばやく現金の木箱を奪って逃走した。警官を殴ったのが安川誠、もう一人が高村不二夫、女は佐藤靖子という、いずれも二十歳前後の若者たちの犯行だった。三人を乗せた車は、川端で待つ中本運送店の店員松山三郎の前で止った。木箱を三郎のオート三輪に積み、不二夫は車を川に突落し、用意してあった自転車で立ち去った。三郎は店の片隅に木箱を隠した。同じ店員の吉村達治はこれをみて、中をみると莫大な紙幣がつまっていた。達治は昔、母を寝取った男を半殺しにした暗い過去を持っていた。今は権藤刑事の好意で立派に更生していた。それだけに三郎の身を心配した。捜査陣の権藤刑事らは、オート三輪のタイヤの跡から、中本運送店に聞き込みを入れた。三郎は母と姉の道子の貧しい生活を助けるために、分け前を不二夫に要求した。一方、新井警官が死亡した。誠は殺人罪を犯したことになった。達治は三郎に自首を勧めた。不二夫と誠は三郎を殺害しようとして争った。その時、誠は足をすべらし崖下に転落した。三郎は誠を殺したと思って、その日から姿を消した。道子と達治は三郎を探しているうちに、いつしか恋しあうようになった。達治は三郎を漁具置場でみつけて、道子を呼びにやった。が、三郎は猟銃を達治につきつけそばの鉄塔に逃げた。権藤刑事や達治も後を追って登った。緊張の一瞬、三郎は遂に捕った。不二夫も靖子の頼みで自首した。ひかれて行く三郎の後姿、達治と道子が新しい幸せを祈りながら、いつまでも見送っていた。

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