奥様三羽烏

劇場公開日:

解説

「おしゃべり奥様」の続篇。脚色・沢村勉、監督・青柳信雄、撮影・小泉福造と前作と同じスタッフである。

1959年製作/61分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1959年5月12日

ストーリー

美鈴夫婦の仲人で、めでたく実を結んだ慎一・節子夫婦の甘い新婚生活に引換え、義兄の周平は、夫を家庭の電化器具としか心得てない千枝子夫人の愛情不足に悩んでいた。妻の愛情をかきたてるには嫉妬させるに限ると思った周平は、同じ会社の浮田律子に周平へのラブレターの代筆を頼んだ。一方美鈴夫妻には思わぬ幸運が転げこんだ。美鈴夫人が積立てた預金の抽籤が当って臨時収入があったのだ。その頃、毎日とどく周平へのラブレターに、さすがの千枝子夫人も気になって慎一に手紙の主を当ってみた。当の慎一は、それどころではない。新妻の節子が寝ついてしまったのである。ひそかに周平を観察していた千枝子は、太陽玩具商会から契約書を持ってきた浮田律子のサインをみて、周平のラブレターの主木村美恵子と同じ筆跡であることを発見する。その夜、周平は会社の宴会で千枝子のことを女房関白と会社の連中にからかわれ、夫としての名誉挽回に飛鳥山の花見に千枝子に丸髷を結わせて来ると約束した。帰宅した周平は、「ラブレターの主は解ったわ」と上機嫌の千枝子に丸髷の件を持ち出した。千枝子は怒って出ていった。病気の節子は慎一の看病のかいあって全快した。取引先の客ルイスの猛烈な愛の告白にヘキエキした千枝子は、急に周平のことが心配になり急いで家に帰った。そして久し振りに仲睦まじく勇をつれて散歩する周平・千枝子夫婦の明るい姿が見られた。

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